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IPO2021年11月26日

新規上場紹介 湖北工業 12月21日 東証2部 年間400億個のリード端子生産

湖北工業(6524)が12月21日、東証2部に新規上場する。

アルミ電解コンデンサ用リード端子の製造・販売と光ファイバ通信網用光部品の製造・販売を手掛ける。売上高はほぼ半々。日本のほか、中国、シンガポールなどアジア5カ国7拠点から全世界に展開している。

リード端子事業は、1959年の設立当初から行っており、グループ全体で年間400億個あまりを生産。生活家電、情報通信機器、自動車などの内部に電子基板を持つ製品に搭載されるアルミ電解コンデンサの主要構成部品としてメーカーに供給している。

主要生産設備の溶接・プレス機は自社開発。80年代後半には品質、生産性向上のため洗浄・化成装置も開発し、各製造工程でノウハウの更新、改良を実施している。同社が開発したアルミ箔や電解紙破損防止のための技術は国際特許で保護されている。

近年は成長市場とされる車載用やスマートフォンの通信基地局などのネットワーク機器用、自動化・ロボット化に伴う産業機器のバックアップ電源用など幅広い領域で需要が高まっている。量産技術の確立や品質管理の徹底、新設備導入にいよる生産性向上などで差別化を図っている。

光部品・デバイス事業は、長年培ってきた製造技術のノウハウに基づく素子づくりや、光ファイバの高精度整列技術などによる精密組み立ての一貫生産を強みとしている。

中でも光アイソレータは関連光フィルタとともに海底ケーブル向けに製造、販売。高信頼性が特徴で、ケーブルの高速大容量化を実現するプラットフォームの開発にも関わっている。また、高速光ファイバ通信を担う波長可変レーザや光受信回路用の光部品も製造している。海底ケーブルやデータセンタなどへの投資は拡大しており、その需要を取り込むことで、成長を図っていく。

2021年12月期の業績は売上高139億6,300万円(前期比24.9%増)、経常利益37億7,000万円(同59.9%増)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=アルミ電解コンデンサ用のリード端子及び光ファイバ通信網用の光部品・デバイスの製造・販売
●本社=滋賀県長浜市高月町高月1623
●代表者=石井太代表取締役社長
●設立=1959年9月
●上場前資本金=3億5,000万円
●発行済み株式数=900万株(上場時)
●筆頭株主=石井太(上場前96.12%)
●公募株式数=160万株
●売出株式数=100万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が39万株)
●仮条件=12月3日に決定
●ブックビル期間=12月6日から9日まで
●引受証券=野村(主幹事)、三菱UFJモルガン・スタンレー、SMBC日興、SBI、西村、丸三、あかつき

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2019.12 9,979 1,360 72.57 4.09
2020.12 11,176 2,357 216.10 8.01
2021.12(予) 13,963 3,770 365.45
※単位100万円、1株利益・配当は円

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