東証は2021年大納会を12月30日に開催した。セレモニーでは、日本証券取引所グループの清田瞭CEO(最高経営責任者)の挨拶に続いて、大河ドラマ「青天を衝け」で渋沢栄一役を演じた吉沢亮氏が打鐘を行った。吉沢氏は今年最も活躍した俳優の1人。なお、渋沢栄一は1878年の東京株式取引所(東証の前身)設立に中心的な役割を演じた縁がある。
21年相場を振り返れば、日経平均3連敗発進(前年納会から4連敗)から一転、1月8日に1990年以来の2万8,000円乗せ、2月8日に2万9,000円乗せ、15日には3万円乗せも果たしたが、快進撃もここまで。その後は2万9,000円を中心とした往来相場に終始した。この年のハイライトと言えば、9月3日の菅前首相辞意表明。2年続きの唐突な首相交代となったが、自民党総裁選が話題を呼ぶなか高値に急伸し、岸田氏勝利とともに一転急落となる波乱劇(岸田ショック)が話題を呼んだ。(K)