1月17日(火)のマーケット
1月14日の米国株式市場でNYダウは続落。12月の鉱工業生産が市場予想の前月比0.4%上昇に反し前月比0.1%低下した。半導体不足が続き、自動車生産が減少した。また、12月の小売売上高は前月比1.9%減と市場予想0.3%増に比べて大きく減少。新型コロナに伴う品不足を受け、消費者がホリデーシーズンの買い物を前倒したことが響いた。1月のミシガン大学消費者信頼感指数は68.8と市場予想の70.0を下回った(12月は70.6)。オミクロン株とインフレ高進が低下要因。NYダウは201ドル(0.56%)安の35,911ドル。ナスダックは反発。AMDやアプライド・マテリアルズ、ラムリサーチといった半導体関連に買いが入った。NASDAQ総合指数は前日比86ポイント(0.59%)高の14,893ポイント。S&P500指数は前日比3ポイント(0.08%)安の4,662。
週明けの東京市場は、ギャップアップでのスタート。先週末の米国で経済指標の悪化によりNYダウは続落となったが、半導体関連に買いが入りナスダックは反発。東京市場でも東京エレクトロンをはじめ、値がさハイテク株が上昇。日経平均は10時前に325円高の2万8,449円まで買われる場面も見られた。米国市場が休日となることから、買い一巡後は上げ幅を縮め小幅な値動きに終始した。東証1部全体では下落銘柄数の方が多くなったが、大引けの日経平均は209円高の2万8,333円と反発。売買代金は2兆3,178億円。TOPIXは9ポイント高の1,986ポイント。
新興市場は3日続落。JASDAQではウエストHDが大幅減益決算で売られた。No.1は9~11月期が営業減益でストップ安。一方でシーズメンは大幅続伸。MITは自社株買い発表でストップ高。マザーズでは、アスタリスクが決算発表による材料出尽くしでストップ安。アイドマがストップ安となり、サイエンスアーツが続落。対してメルカリはプライム市場への変更申請で買われた。UUUMは自社株買いの発表でストップ高。
チャート上では上下にヒゲを伴う十字足。5日移動平均線(2万8,387円)を上抜けることは出来なかった。
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注目記事 Pick up
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【外国人買い越し銘柄に照準】
日本証券新聞1月18日(火)紙面1面TOP記事掲載
“もう1つの注目記録”「3週連続買い越し」は1年ぶり
海外市場のグロース株高がひとまずの安心感を誘い、日経平均は反発歩調となった。前週末14日に実施された「3カ月半ぶりの日銀ETF買い入れ」も話題を呼んだが、これはあくまでもルール通り機械的に実行されただけのこと。需給面ではむしろ“もう1つの記録”が注目を集めている。
14日引け後に発表された1月第1週(4~7日)投資主体別動向における外国人の「3週連続買い越し」だ。一見何でもないように見えて、実はこれ、2020年11月第1週~12月第3週(7週連続)以来、「1年と3週ぶり」のこと。昨年の全52週で外国人の現物買い越し週は21を数えたが、連続となると2週までにとどまってきた。腰を据えて買うような動きがほとんど見られなかったためだろう。それでも昨年年間では小幅ながら4年ぶり買い越し(3,432億円)に転じてきている。
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今日の市況概況
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1月17日(月)☆[概況/大引け]
大学ファンドへの期待を背景に反発。自動車や精密、段ボール関連が高い
大引けの日経平均は209円高の2万8,333円、TOPIXは9ポイント高の1,986ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は962、値下がり銘柄数は1,120。出来高は9億9,587万株、売買代金は2兆3,178億円。
政府が年度内に運用を開始する10兆円規模の大学ファンドについて、19日の総合科学技術・イノベーション会議の専門調査会で、支援先大学や支援額などが取りまとめられる予定。
大学ファンドからの資金流入期待で、日経平均は反発した。
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