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IPO2022年2月1日

新規上場紹介 マーキュリーリアルテックイノベーター 2月25日 マザーズ 不動産情報に関するプラットフォーム運営

マーキュリーリアルテックイノベーター(5025)が2月25日、マザーズに新規上場する。

新築マンションに関するビッグデータを不動産デベロッパーや不動産ポータルサイトに提供している。マーケティングのサービスとしては、「プラットフォーム事業」と「デジタルマーケティング事業」の2つの事業と、その他サービスがある。

主力のプラットフォーム事業は、「不動産ビッグデータ×AIテクノロジー」をコンセプトに掲げ、各種サービスを展開。新築マンション業界向けには「サマリネット」と「リアナビ」という不動産に関するデータベースを活用したSaaS型マーケティングシステムを提供している。

サマリネットは首都圏、関西圏、東海圏の三大都市圏で、新築分譲マンション事業に関わるユーザーが市場調査の際に必要な過去の販売データを閲覧できるシステム。一方、リアナビは新築分譲マンションの営業担当者向けサービスで、相場情報をはじめ新規販売情報や完売情報、値引き情報といった販売動向を即時に情報配信するシステムだ。いずれも継続課金型の収益モデルとなっており、毎年決まって得られる売上高であるARRは全体の47%を占める。一方、解約率は0.3%にとどまるなど継続率が高いことが強みだ。

デジタルマーケティング事業では、マンション事業向けマーケティングノウハウや同社が保有するデータベースを活用して、ネット広告の運用、アクセス解析、バナーやランディングページといった素材の提供、物件サイトの制作を手掛けている。取り扱うネット広告はクリック数に応じた課金形式が主流であり、顧客から月額の運用費用を予算として預かり広告運用を行っている。

その他事業では、ターゲットを絞り込んでダイレクトメールを配送する独自サービスのタウンマンションプラスをはじめ、システム開発、リフォーム、オーナー向け情報サービスのマンションバリューなどを展開している。

2022年2月期業績は、売上高13億5,500万円(前期比8%増)、経常利益は1億8,500万円(同2.9倍)を見込む。(NA)

概要

●事業内容=不動産情報プラットフォーム事業
●本社=東京都新宿区西新宿2-6-1
●代表者=陣隆浩代表取締役社長
●設立=1991年5月
●上場前資本金=4,540万円
●発行済み株式数=273万5,000株(上場時)
●筆頭株主=陣隆浩 (上場前 51.65%)
●公募株式数=33万5,000株
●売出株式数=20万株(ほかにオーバーアロットメントで8万株)
●仮条件=2月4日に決定
●ブックビル期間=2月8日から15日まで
●引受証券=SBI(主幹事)、みずほ、三菱UFJモルガン・スタンレー、岡三、マネックス、松井、あかつき、極東、東海東京、むさし

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2020.2 1,341 44 20.33
2021.2 1,254 62 18.30
2022.2(予) 1,355 185 50.65
※単位100万円、1株利益は円

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