2月4日(金)のマーケット
2月3日の米国株式市場は5日ぶりに反落。メタ・プラットフォームズが、10~12月期決算でユーザー数の伸びが足踏み状態になり、1~3月の見通しがアナリスト予想平均を下回ったことで急落。NY証券取引所ではスナップやブロック、セールスフォース、音楽ストリーミング・プロバイダーのスポティファイ・テクノロジーが売買代金上位で売られた。NYダウは前日比518ドル(1.45%)安の35,111ドル。ハイテク株が売られ、ナスダックの下落率は3.7%と大きくなった。ナスダックではメタ・プラットフォームズの他にアマゾンやマイクロソフト、アルファベット、エヌビディアやネットフリックスなどが売られた。NASDAQ総合指数は前日比538ポイント(3.74%)安の13,874ポイント。S&P500指数は前日比111ポイント(2.44%)安の4,477。
本日の東京市場は、米国市場の大幅反落を受けて安寄りとなったが、直ぐに切り返しプラス圏へ浮上。米国でアマゾンが好決算で時間外取引で2割近い上昇となったため、今晩のナスダック反発期待が下支え要因となった。今晩の米雇用統計の発表を控えて様子見姿勢が強まると思われたが、後場からは徐々に上げ幅を拡げ、一時は214円高の2万7,455円まで上昇を見せた。今月末が期限の水際対策について、山際新型コロナ対策担当大臣が緩和に向け前向きな姿勢を示したため、日本航空とANAが買われ、オリエンタルランドやJR東海にも買いが入った。大引けの日経平均は198円高の2万7,439円。売買代金は3兆3,078億円。TOPIXは10ポイント高の1,930ポイント。
新規公開株の公募価格割れが続いたため、新興市場の動きは鈍い。JASDAQは小反発だが、マザーズは小幅続落。JASDAQではアミタが反発しストップ高となり、東映アニメと田中化研も反発した。一方、ウエストHDと東洋合成は戻り売りに押された。マザーズではメルカリは7四半期ぶりの営業赤字で売られた。DELTA-Pは反落。対して、FRONTEOは5日続伸。ウェルスナビとサイエンスアーツは上昇。
日足チャート上では5日移動平均線上での推移を維持。2月1日にはパラボリックも陽転。次は25日移動平均線(2万7,886円)の回復を期待したい。週足では5週ぶりに陽線。一目均衡表の雲の下限で踏み止まり、100週移動平均線からの切り返しとなった。
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★☆★ 《特別寄稿》鈴木一之 スズカズ・アイ ★☆★
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鈴木一之です。2月に入りました。今週は旧正月の春節、立春。そして北京での冬季オリンピック開幕です。
国際政治上では「外交的ボイコット」など人権問題に絡むむずかしい判断がつきまといますが、日本人選手団の皆さんの存分の活躍を期待したいところです。
現実の世の中は厳しい状況が続いています。コロナウイルスのオミクロン変異種の拡大は続いており、日本全国の感染者数は10万人の大台を突破しました。そのせいでしょうか、道行く人の数も目に見えて減っているように感じられます。
それでも海外諸国は、イギリスの感染者数が2月に入って1日8万人の増加と10万人の大台を下回っています。どうやらピークを打ったようです。米国とフランスが30万人、ドイツが20万人と、感染者数の数そのものはいまだ多いのですが、ようやく上向き始めた経済活動を止めないように様々な工夫を凝らしています。
諸外国と同じように、3回目のワクチン接種を進め、経口治療薬の開発を急ぐことが何よりも肝要です。株価の急落も収まりつつあり、物色の流れも徐々にはっきりしてきました。コロナウイルスが通常のインフルエンザ並みの扱いとなれば、さらにその傾向に弾みがつくでしょう。
早くその日が来ないかと、流行3年目の立春に淡い期待を抱いています。
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注目記事 Pick up
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【ヨネックス、モリト、ANAHDなど関連株も多彩】
日本証券新聞2月7日(月)紙面1面TOP記事掲載
北京五輪開幕 日本勢金ラッシュで株価上昇へ
北京冬季五輪が2月4日、開幕。米中関係の冷えこみや新型コロナの感染拡大で盛り上がりは今一つだが、過去、冬季五輪で日本選手が活躍すると株価が上昇するとのジンクスがある。年初から悪い地合いを、吹き飛ばすことが期待される。
三井住友DSアセットマネジメントの宅森昭吉チーフエコノミスト(写真)によると、例年2月は株価の動きは小さいが、前回、2018年の平昌五輪では、フィギュアスケート男子で羽生結弦選手と宇野昌磨選手が金、銀メダルを獲得した直後の19日、日経平均株価は428円高と高騰。五輪期間中の株価は508円高となった。
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今日の市況概況
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2月4日(金)☆[概況/大引け]
反発。レーザーテックと任天堂、海運が買われ、コロナ担当相が水際対策に柔軟姿勢で空運も上昇。ワイエイシイはマグネシウム電池で急騰
大引けの日経平均は198円高の2万7,439円、TOPIXは10ポイント高の1,930ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,482、値下がり銘柄数は619。出来高は13億5,765万株、売買代金は3兆3,078億円。
アマゾンが好決算で時間外取引で買われたため、今晩のNASDAQ反発期待でレーザーテックが上昇。
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