2月9日（水）のマーケット 
2月8日の米国株式市場でNYダウは上昇。金利上昇を受けて金融株が買われ、ユナイテッドヘルスなどのディフェンシブ株も上昇。非鉄のアルコアや農業機械のディーアも高い。NYダウは371ドル（1.06％）高の35,462ドル。ナスダックは反発。ペロトン・インタラクティブが続伸となり、NYダウにも採用されているアムジェンは自社株買いの発表と、2030年までに利益が2倍以上になるとの予想を示したことで買われた。メタ・プラットフォームズは4日続落。NASDAQ総合指数は前日比178ポイント(1.28％)高の14,194ポイント。S＆P500指数は前日比37ポイント(0.84％)高の4,521。
本日の東京市場は米株高を受けて続伸でのスタート。昨日決算発表を行ったソフトバンクグループは、10～12月期の純利益が前年同期比98％減だったが、アク抜けで上昇。英子会社アームの上場準備を明らかにしたことも好感された。業績上方修正と配当予想を大幅に増額した住友鉱山は買いが先行。シマノが好決算で急騰と、決算内容を評価する買いは継続。日経平均は後場から上げ幅を拡大し、大引け前には348円高の2万7,633円まで買われた。注目されたトヨタの第3四半期累計決算は純利益が前年同期比58％増の2兆3,162億円だったが、年間の生産計画を900万台→850万台に下方修正したことで、株価は伸び悩み。大引けの日経平均は295円高の2万7,579円と大幅続伸。売買代金は3兆3,824億円。TOPIXは18ポイント高の1,952ポイント。
新興市場は共に反発。JASDAQではフェローテックとハーモニック、出前館が買われ、ビーマップは２日連続ストップ高。対して、フルヤ金属とアミタは安い。マザーズでは、ＦＲＯＮＴＥＯがＡＩ搭載の経済安全保障対策ネットワーク解析の開発技術が特許査定を受けたことで買われた。中部電力との資本業務提携のカラダノートは連日の高騰。ヒュウガプライマが切り返し、新規公開株のライトワークスが高騰。一方で、アスカネットは反落。
チャート上では上下にヒゲを伴う陽線。フシ値の2万7,500円をクリアして、25日移動平均線（2万7,691円）も目前に迫って来た。
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【SBG 悪役一転、大商いに6%高 9割減益・アーム売却断念も 孫氏「必ず春は来る」】
日本証券新聞2月10日（木）紙面1面TOP記事掲載
“史上最大のIPO”に意欲
ソフトバンクグループ(SBG、9984)が1月12日以来今年2度目の売買代金トップに立ち、好人気のもと一時6.1%高の急反発となった。8日開示した2022年3月期第3四半期(21年4～12月)決算は純利益が前年同期比87.1%減の大幅減益。さらに、英半導体大手アームの米エヌビディアへの売却を断念した。だが、孫正義代表取締役会長兼社長執行役員は同日の決算説明会で「冬の嵐の真っただ中で、むしろ強まっているかもしれないが、必ず春は来る。続々と芽が出始めている」「アームを再上場させ、半導体業界史上最大の上場を目指す」と強気の姿勢を崩さなかった。市場からは「アームのIPOはグローバルで最大級注目され、SBGの株価評価改善につながり得る」(SMBC日興証券)との声も出て、株価は大きく反発した。
ソフトバンクグループ(9984・週足)
決算説明会では、アームについて多くの時間を割いた。
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今日の市況概況
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2月9日（水）☆[概況/大引け]
上昇。ソフトバンクGやJFEが買われた。石油関連は下落し、メガバンクは一服
大引けの日経平均は295円高の2万7,579円、TOPIXは18ポイント高の1,952ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,564、値下がり銘柄数は544。出来高は15億267万株、売買代金は3兆3,824億円。
日経平均は上昇。ソフトバンクグループ(9984)は英子会社アームの上場準備で買われた。前日の中国政府系ファンドによる買い観測で、出資先のアリババ株が上昇していることも支援材料となった。
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