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IPO2022年2月24日

新規上場紹介 住信SBIネット銀行 3月24日 東証1部 ネット銀行最大手、パートナー企業も拡大

住信SBIネット銀行(7163)が3月24日、東証1部に新規上場する。

預金残高6.9兆円、貸付金残高5.1兆円、住宅ローン累計取扱高7.5兆円と国内ネット銀行最大手。預金口座数は昨年に500万口座を突破し、12月末現在で510万口座に上る。

1986年に住友信託銀行(現三井住友信託銀行)の完全子会社「住信オフィスサービス」として設立。2007年に銀行業の営業免許を取得し、住信SBIネット銀行に名称変更した。「どこよりも使いやすく、魅力ある商品・サービスを24時間365日提供するインターネットフルバンキング」と掲げ、デジタルバンク事業と、提携パートナー企業の課題解決に必要な銀行機能を提供する「BaaS事業」を展開する。

デジタルバンク事業はモバイルアプリやインターネット経由で、個人、法人顧客に融資、決済、預金のフルバンキングサービスを提供。円普通預金、円定期預金に加え、SBI証券と連携した「SBIハイブリッド預金」も手掛けている。住宅ローンビジネスではAI審査モデルなどの自社テクノロジーでコスト競争力と顧客利便性、低金利を実現。昨年にはフラット35を取り扱う「優良住宅ローン」社を子会社化して、住宅ローン実行額は4割近く伸びた。また、生体認証の「スマート認証NEO」、アプリを利用したATM(現金自動預払機)など、自社のテクノロジーでさまざまな金融サービスを提供している。

「BaaS」事業は20年に開始。APIなどのフィンテックを活用して、提携企業やその利用者が最先端技術を活用した金融サービスを利用できる。日本航空(9201)、カルチュア・コンビニエンス・クラブ、ヤマダHD(9831)オープンハウスG(3288)と戦略的パートナーシップを締結。高島屋(8233)第一生命HD(8750)などとも、「NEOBANK」提供や協議で合意している。

業績は安定的かつ堅調に成長しており、純利益、貸付金残高、預金残高、住宅ローン累計取扱高、預金口座数などの年平均成長率は10~20%程度のペースを維持している。

22年3月期の業績は経常利益222億2,800万円(前期比7.2%増)、純利益164億6,300万円(同18.2%増)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=インターネット専業銀行
●本社=東京都港区六本木1-6-1
●代表者=円山法昭代表取締役社長
●設立=1986年6月
●上場前資本金=310億24万3,000円
●発行済み株式数=1億5,624万7,300株(上場時)
●筆頭株主=三井住友信託銀行、SBIホールディングス (上場前50%ずつ)
●公募株式数=545万3,500株
●売出株式数=5470万2,000株(ほかにオーバーアロットメントで 902万3,000株)
●仮条件=3月7日に決定
●ブックビル期間=3月8日から11日まで
●引受証券=野村、SMBC日興、SBI、大和(共同主幹事)、アイザワ、岩井コスモ、岡三、極東、東洋、松井、みずほ

業績推移(連結)

経常利益 純利益 1株利益 配当
2020.3 19,000 12,570 83.35
2021.3 20,726 13,928 92.36
2022.3(予) 22,228 16,463 109.09
※単位100万円、1株利益は円

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