ギックス(9219)が3月30日、マザーズに新規上場する。
戦略コンサルティングの「データを用いて考える」という思考法と「データを考える材料に昇華する」高度なアナリティクス能力を組み合わせた、新しいタイプのプロフェッショナルサービス集団。データを用いて物事を理解、判断する「データインフォームド」(DI)を推進している。そのために「Strategy」(戦略)、「Analytics」(分析)、「Technology」(技術)の3つの能力が有機的に連携しており、競合企業と差別化している。
顧客企業や事業の個別課題を解決するため、状況に応じたデータを分析して課題を再定義する「DIコンサルティング」で、顧客企業にどうすればDIになれるか理解してもらう。次に顧客企業自らが、業務でDIな判断を実行、継続できるようなデータ基盤を構築・運用する「DIプラットフォーム」を提供する。また、これらで得られたノウハウや独自のツール群を活用したソフトウェアサービス「DIプロダクト」で共通課題を解決する。
「DIコンサルティング」では顧客企業から解決したい課題を聞き取り、関連する全データをさまざまな角度から分析。課題を計算可能な問いとして再定義する。機械によって提示された最適解に業務的な解釈を加えるなどして、課題の解決策を見極める。
「DIプラットフォーム」では、「DIコンサルティング」で作成した課題解決のためのアルゴリズムや分析を基に、日々の業務への運用方針を検討。顧客企業の各種システムからデータを取得し、分析アルゴリズムに流し込み、人間の判断材料となる情報をタイムリーに提供する。
「DIプロダクト」では特定の500メートル四方の人口動態をリアルタイムで提供するサービス「トチカチ」、観光エリアの名所、飲食店などの回遊を促進するスタンプラリーの提供サービス「マイグル」がある。(HS)
概要
●事業内容=アナリティクスを用いたデータインフォームド事業、データを活用した各種コンサルティング業務およびツールの研究開発、上記ツールうを用いた各種サービスの提供
●本社=東京都港区三田1-4-28
●代表者=網野知博代表取締役CEO
●設立=2012年12月
●上場前資本金=9,500万円
●発行済み株式数=549万3,400株(上場時)
●筆頭株主=網野知博(上場前38.1%)
●公募株式数=30万株
●売出株式数=73万5,500株(ほかにオーバーアロットメントで15万5,300株)
●仮条件=3月11日に決定
●ブックビル期間=3月14日から17日まで
●引受証券=野村(主幹事)、SBI、三菱UFJモルガン・スタンレー、楽天、いちよし
業績推移(単体)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2020.6 | 617 | 42 | ― | ― |
2021.6 | 722 | 50 | 12.86 | ― |
2022.6(予) | 966 | 14 | 1.30 | ― |
※単位100万円、1株利益は円 |