大引けの日経平均は764円安の2万5,221円、TOPIXは50ポイント安の1,794ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は225、値下がり銘柄数は1,920。出来高は17億5,053万株、売買代金は3兆7,199億円。
米欧がロシア産の原油の輸入禁止を検討していることを受け、原油先物が140ドルに迫り、オイルショック再来懸念から日経平均は一時2万5,000円割れ寸前となった。
燃料価格高騰で打撃を受ける日本航空やトヨタや日産といった自動車株も売られた。その他、景気後退への不安でレーザーテックや日立、日本電産、ファナックも下落。
エンジン認証不正行為の日野自はストップ安となった。
一方、海運は好調を継続し、石油関連と商社も高い。
ロシアはカリ肥料の世界シェアが18%あるため、肥料の供給制約が意識され、OATアグリオ(4979)や片倉コープアグリが買われた。
その他、ロシアは小麦など穀物生産でも重要な地域であるため、供給が制限されると食品インフレが高まると危惧されている。
節約志向を背景に、低価格のプライベートブランド商品の販売で業績に安心感のあるイオンやディスカウントドラッグストアのコスモス薬品が上昇した。
業種別下落率上位は空運、輸送用機器、繊維、精密、金属で、上昇は鉱業、石油石炭、海運、卸売、電力ガス。(W)