大引けの日経平均は972円高の2万5,690円、TOPIXは71ポイント高の1,830ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は2,140、値下がり銘柄数は30。出来高は15億403万株、売買代金は3兆3,885億円。
ウクライナのゼレンスキー大統領が一定の譲歩をする用意はあると述べ、ロシアにも妥協を呼び掛けたため、停戦への期待が高まった。
アラブ首長国連邦(UAE)がOPEC加盟国に増産を促し、原油先物が急反落となったことも好感された。
全面高で海運株の人気が継続し、ソニーグループや信越化学、リクルートなど主力株が買われた。ロシアに工場を持つ日産も上昇した。
オリックス(8591)は30%出資するアイルランドの大手航空機リース会社のAvolonがロシア向けにリースしているのは10機のみと少なかったことで、買い戻しが入った。
日東紡は東海東京調査センターがレーティングを引き上げたため急伸。NE(低誘電)ガラスはデータ通信の高速化で需要が増加し、T(低熱膨張)ガラスは半導体パッケージの大型化・多層化により需要が増加していることに注目している。
一方、コスモエネルギーは筆頭株主による売却で急落した。
その他、貴金属リサイクルのアサヒHDやニッケル関連の大平洋金属が安い。
業種別上昇率上位は海運、空運、ノンバンク、ガラス土石、化学で、下落業種はなし。(W)