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コラム2022年3月25日

竹中三佳の株Catch one’s eye Part.411 ユーグレナのバイオ燃料「サステオ」

ミドリムシが飛行機を飛ばす

「サステオ」の勢いが止まりません。サステオは、使用済み食用油と、微細藻類ユーグレナ(ミドリムシ)などの微細藻類を原料として作られ、軽油の代替となる「次世代バイオディーゼル燃料」や、ジェット燃料の代替となる「バイオジェット燃料」などを有するユーグレナ(2931)のバイオ燃料ブランド。

2010年に研究が開始され、20年にバイオディーゼル燃料の供給が開始、翌21年にバイオジェット燃料による飛行検査機の初フライトが実現されました。そのほかにも、配送車両、定期観光バス、清掃用車両、タグボート、クルーザーなど様々な乗り物に使用され、バイオ燃料を使用したドローンによる物流実証を成功させたり、スーパー耐久レースでマツダ車両にバイオ燃料を供給したりと、その供給は多岐にわたっています。

16日には、定期旅客運送を行うエアラインとして初めて、バイオジェット燃料を使用してのチャーター運航が実施され、「国産バイオジェット燃料が完成したら、緑の機体で空を飛びたい」という出雲社長の願いとともに乗客77名を乗せた緑色の機体が飛び立ちました。さらに23日にはハーモニートランスポートがカーボンニュートラルの実現に向けて関東1都6県で運行する輸出入航空・海上貨物の国内集荷・配送用トラックに、サステオの導入を発表するなど、環境意識の高まりを受け需要の広がりを見せています。

目標としていた「陸海空における移動体へのバイオ燃料の導入」を達成させたユーグレナ。次に掲げる「一般消費者のバイオ燃料利用が当たり前となるサステナブルな社会」を実現させ、日本をバイオ燃料先進国へと導くことはできるのか、ミドリムシロケットの進捗とともに注目しています。

竹中三佳さんのプロフィール

タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。

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