4月5日(火)のマーケット
4月4日の米国株式市場は続伸。ウクライナの首都キーウ周辺でロシア軍撤収後に民間人の遺体が数多く見つかったことを受け、EUはロシアに対する追加制裁発動の準備に入ったと報じられ、NYダウは取引開始直後に202ドル安となったが、その後は四半期期初の新規資金流入期待で持ち直し、ハイテク株に買いが入った。ツイッターはテスラのCEOのイーロン・マスク氏が9.2%取得したことが判明し、急騰した。セールスフォースやロブロックスなどが高い。一方、バークシャー・ハサウェイは3日続落。NYダウは103ドル(0.30%)高の34,921ドル。ナスダックは堅調展開で徐々に上げ幅を拡大した。テスラやアップル、エヌビディア、AMD、アマゾンなど高く、スターバックスとモデルナは売られた。NASDAQ総合指数は前日比271ポイント(1.90%)高の14,532ポイント。S&P500指数は前日比36ポイント(0.81%)高の4,582。
米国株続伸を受けて、日経平均は高寄りしたが、ロシアに対する追加制裁が警戒され上げ幅を縮めた。一時は小幅安となる場面も見られた。プライム市場では、ソフトバンクGとエムスリーが続伸となり、ファーストリテが反発。楽天は楽天モバイル自社回線への切り替えを好感。しまむらは好決算で中期経営計画の営業利益目標を初年度で達成したため急騰。一方、海運やメガバンク、保険、商社が売られた。大平洋金属の下げも目立つ。豊田合成と武蔵精密はみずほ証券の格下げで売られた。
スタンダード市場ではバイク王が好決算で急伸し、フェローテックやウエストHD、ワークマンが買われた。直近新規公開株の守谷輸送機が大幅高。MHグループはクレジットカード非対面決済プラットフォームの提供開始でストップ高。寿屋や東邦金属は売られた。
グロース市場では、JTOWERとHENNGE、メルカリが買われ、直近新規公開株のギックスとセカンドサイトも高い。ランサーズは2日連続ストップ高。ワンキャリアはいちよし経済研が新規「A」で急騰。THECOOやBirdmanは大幅安。
チャート上では寄付き高値の陰線。引き続き、一目均衡表の雲の上に位置するものの、5日移動平均線(2万7,807円)を上抜くことは出来ず、上値の重さを感じさせる。
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注目記事 Pick up
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【市場再編の肝は「TOPIX改革」】
日本証券新聞4月5日(火)紙面1面TOP記事掲載
7日発表 持ち合いの多い銘柄のウエート削減へ
5日の日経平均は「寄り付き天井」パターン。米株高を受けた229.47円高も30分余りで帳消しとなり、前日終値近辺での推移に転じた。昨年9月14日高値から3月9日安値までの押し幅半値戻しが2万7,693.81円。これに程近い時価は“居心地のいい水準”ということになろうか。4日の東証市場再編も、現状では活性化というより見送り要因に作用している様子だが、無風状態も今のうち。個別ベースではいや応なく需給的なインパクトが及ぶことになりそう。カギを握るのはTOPIX改革だ。
相変わらず評判が悪いのが「経過措置」。基準未達の旧東証1部銘柄でも計画書を提出すればプライム市場に移行できるというものだが、TOPIX上の扱いは別だ。流通株式時価総額100億円をクリアできなければ、10月末以降段階的にウエートを削られ、2025年1月には完全除外されてしまう。10月なら「まだ半年以上先の話」と思われようが、そうでもない。4~6月の各月末に、これとは異なるTOPIXイベントが予定されているためだ。
発表は7日引け後。
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今日の市況概況
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4月5日(火)☆[概況/大引け]
高寄り後、ロシアに対する追加制裁の影響を警戒し伸び悩み。ソフトバンクGとファストリは高いが、金融や海運、商社は下落
大引けの日経平均は51円高の2万7,787円、TOPIXは4ポイント安の1,949ポイント。東証プライム市場の値上がり銘柄数は953、値下がり銘柄数は808。出来高は11億5,544万株、売買代金は2兆6,678億円。
米国株続伸を受けて、日経平均は高寄りしたが、ロシアに対する追加制裁の影響が警戒され上げ幅を縮めた。小幅安となる場面もあった。
ただし、時価総額が大きい、三菱UFJやオリエンタルランド、信越化学、三菱商事などが売られたため、TOPIXは小幅安だった。
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