5月25日(水)のマーケット
5月24日の米国株式市場でNYダウは一時514ドル安となったが、マクドナルドやコカコーラ、P&Gといったディフェンシブ株に買いが入ったため、終盤持ち直し小幅続伸となった。写真・動画共有アプリのスナップは4~6月期の業績見通しを下方修正し、従来予想レンジの下限を下回る見通しを示したため急落した。NYダウは前日比48ドル(0.15%)高の31,928ドル。ナスダックは反落。スナップの連想で、フェイスブックを運営するメタ・プラットフォーズが売られた。テスラやAMD、エヌビディアが安い。NASDAQ総合指数は前日比270ポイント(2.35%)安の11,264ポイント。S&P500指数は前日比32ポイント(0.81%)安の3,941。
日経平均は寄付き後はNASDAQ下落の影響を受けたが、売り一巡後は前日終値近辺に戻した。プライム市場では、日本郵船が堅調で、コロナの影響からの回復期待で三菱地所や三井不動産が上昇し、青山商事も高い。日東紡は自社株買いの発表で急騰。中国電力は原発再稼働期待で買われた。日経平均の新ルールによる採用期待でOLCとHOYAが買われ、除外予想でユニチカとOKIは売られた。任天堂が売られ、リクルートは続落。楽天が軟調で、電通やアウトソーシングが安い。
スタンダード市場では、REMIXとフェローテックの下落が続き、ウエストHDが安い。ランシステムは反落。一方、ミューチュアルは大幅続伸。MITはドコモ向けに電子カタログサービスの提供で2日連続ストップ高となった。さいか屋は3~4月が営業黒字転換となり買われた。
グロース市場では、ヘリオスは引き続き臨床試験の主要項目未達が嫌気され3日続落。そのほか、モダリスやエネチェンジ、ペルセウスの下げが目立った。QDレーザは量子ドットレーザーに対応でストップ高。スポーツフィールドは株式分割が好感された。NexToneが高い。
チャート上では、上下にヒゲを伴う十字足となり売り買い拮抗といった格好。サポートとなっていた25日移動平均線(2万6,706円)を割り込み、一目均衡表の雲の中に押し戻された。
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注目記事 Pick up
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【“経営陣の強気シグナル”を探せ】
日本証券新聞5月26日(木)紙面1面TOP記事掲載
時系列で追う会社計画の自信度 JSRの例も参考に
25日の日経平均は朝方170.11円安まで売られた後は急速に下げ渋った。米NASDAQ安値更新にも動じない最近の足取りの確かさを示すものだが、一方で、2万7,000円どころで上値が重くなる様は、今月6、18、23日などの展開が示す通り。当面は選別重視のスタンスがより重要となりそうだ。
ここで注目してみたいのはJSR(4185・P)の最近の値動きだ。チャート参照の通り、4月25日の決算発表後の株価はさえなかったが、SMBC日興証券が5月9日付で目標株価を引き上げると急伸。その後、いったん調整に入るも、24日10時に経営方針説明会を開催。アナリストの高評価を受けた25日には再び上放れ、2月1日以来の戻り高値水準に達してきた。「計画に対する順調な進捗をあらためて確認」(クレディ・スイス証券)、「中計目標は前倒し可能」「懸念が後退するような説明会であったと考える」(SMBC日興証券)といった評価だ。
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今日の市況概況
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5月25日(水)☆[概況/大引け]
大引けにかけては若干弱含む。コロナの影響からの回復期待で不動産が上昇
大引けの日経平均は70円安の2万6,677円、TOPIXは1ポイント安の1,876ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は640、下落銘柄数は1,114。出来高は11億6,492万株、売買代金は2兆7,190億円。
朝方はナスダック下落の影響を受けたが、売り一巡後は前日終値近辺に戻した。ただし、大引けにかけては若干弱含む。
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