5月26日(木)のマーケット
5月25日の米国株式市場でNYダウは4日続伸。5月3~4日のFOMC議事要旨が公表された。大半の参加者が「今後2回の会合でも0.5%の利上げが適切になるだろう」と指摘し、7月まで3会合連続の大幅利上げを支持したが、想定内の内容であり、タカ派的な新たな内容ではなかったことで買われた。スナップが反発し、ディックス・スポーティング・グッズが上昇。サービスナウやゲームストップが買われた。NYダウは前日比191ドル(0.60%)高の32,120ドル。ナスダックは反発。テスラが反発。ただ、取引終了後の時間外取引でエヌビディアは、5~7月期の売上高見通しがアナリスト予想を下回ったことで急落した。NASDAQ総合指数は前日比170ポイント(1.51%)高の11,434ポイント。S&P500指数は前日比37ポイント(0.95%)安の3,978。
中国の李首相が中国経済の厳しさを述べたことが嫌気された。朝方は堅調だった日経平均は軟調展開となり3日続落となった。米半導体大手のエヌビディアの売上見通しがアナリスト予想を下回り、時間外取引で急落したため、半導体関連が売られ、指数の下落寄与度上位に。DeNAは医療ベンチャーのアルムの買収金額が割高と判断され大幅安。川崎汽船とトヨタが買われ、神戸物産は月次速報で上昇。政府が6月に外国人観光客受け入れ再開観測で空運と旅行関連は買われた。FPGは東海東京調査センターの格上げで高騰し、JIAにも連想買いが入り急騰。
スタンダード市場では、ウエストHDが大幅続落となり、アドバネクスやハーモニックが安い。一方、ドコモ向け電子カタログサービス提供のMITは3日連続ストップ高。ゲーム関連のガーラは定款を変更し、事業目的に暗号資産交換業を追加したことで上昇。ULSは自社株買い発表を好感。
グロース市場では、ヘリオスとCaSyが安値更新。ペルセウスが3日続落、エネチェンジが続落。一方、QDレーザはストップ高。メルカリは6日ぶりに反発し、FRONTEOは4日ぶりに反発。4月に新規上場したクラウドシステム導入支援のサークレイスは3日続伸。
チャート上では、長い上ヒゲを伴う陰線。ほぼ安値引けとなり、上値の重さを感じさせる。上ヒゲ部分は一目均衡表の雲の上限で抑えられ、各移動平均線も割り込んでいる。ここで踏み止まれるかが注目される。
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注目記事 Pick up
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【高値相次ぐ大手不動産株】
日本証券新聞5月27日(金)紙面1面TOP記事掲載
経済再開&インフレ耐性で急浮上へ
経済再開期待に伴う内需株人気と、米エヌビディア決算悪(時間外取引で下落)を受けたハイテク株安で明暗を分けた26日の東京市場にあって、急浮上してきたのが不動産セクターだ。業種別指数(33業種)上昇率は空運に次ぐ2位。三菱地所(8802・P)、三井不動産(8801・P)、野村不動産HD(3231・P)がそろって高値更新となった。特に、一時4.7%高で一気に上放れた三井不動産は2020年2月の“コロナ前高値”3,035円まで、あと4%に迫ってきた。
不動産大手についてはこのところアナリスト評価も上々で、23日付のSMBC日興証券目標株価引き上げも話題を集めていた。また、日本不動産研究所が25日に発表した「第46回不動産投資家調査」では投資用不動産の価格が依然上昇中であることが示された。
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今日の市況概況
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5月26日(木)☆[概況/大引け]
中国首相が自国経済の厳しさを指摘したため、日経平均は下落。半導体関連の下げも重石に。旅行関連は高い
大引けの日経平均は72円安の2万6,604円、TOPIXは1ポイント高の1,877ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,036、下落銘柄数は718。出来高は10億8,581万株、売買代金は2兆7,142億円。
朝方は反発したが、中国の李克強首相が中国経済の厳しさを指摘したため、下落した。
なお、上海株は朝方売られたが、李克強首相が景気安定政策の実施細則を5月末までに打ち出すよう求めたため、切り返した。
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