6月1日（水）のマーケット 
5月31日の米国株式市場でNYダウは7日ぶりに反落。ウォール・ストリート・ジャーナルは、OPEC加盟国の一部はOPECプラスの生産協定へのロシアの参加を停止させることを検討しており、排除すれば他のOPEC加盟国が大幅に増産できる可能性があると報じた。原油増産の観測でNY原油先物は4日ぶりに反落し、NY証券取引所ではエクソン・モービルやシェブロンが売られた。その他、セールスフォースやコカコーラが安い。アリババグループとナイキは上昇。NYダウは前日比222ドル(0.67％)安の32,990ドル。ナスダックは4日ぶりに反落。アドビやシスコシステムズ、ペプシコが売られ、アマゾンは買われた。NASDAQ総合指数は前日比49ポイント(0.41％)安の12,081ポイント。S＆P500指数は前日比26ポイント(0.63％）安の4,132。
前日の米国株は反落したが、業績上方修正のセールスフォースが時間外取引で上昇したため、日経平均は反発。プライム市場では川崎汽船が反発し、トヨタはＪＰモルガンの格上げで高い。ＩＨＩは野村証券が目標株価を引き上げ上昇。菱洋エレクは好決算で急騰し、ＡＣＣＥＳＳは自社株買い発表で高い。ＪＡ全農の肥料価格引き上げで、日本農薬やＯＡＴアグリオが物色された。一方、レーザーテックとソフトバンクＧは売られた。イビデンはモルガンが２段階格下げ。
スタンダード市場では、ガーラは東南アジア向けのゲーム「フリフユニバース」の売上高が１億円突破でストップ高となった。タカトリも大口受注を発表し、ストップ高。コンビニのポプラは再編の思惑が再燃し買われた。半面、ＩＧポートとウエストＨＤ、東映アニメは反落した。
グロース市場では、メルカリがプライム市場昇格で人気を集めた。松屋Ｒ＆Ｄはオムロンヘルスケアとの資本業務提携強化でストップ高。サイエンスアーツが急反発。東京通信は先行投資と本社移転費用で最終赤字予想に下方修正したが株価は大幅続伸。はてなは２～４月期が11～１月比減益で下落。
チャート上では、寄付きが安値の陽線となり強い基調がうかがえる。昨日跳ね返されたボリンジャーバンドのプラス2シグマ（2万7,467円）目前で引けており、明日以降、4月21日高値の2万7,580円チャレンジに期待を抱かせる株価位置となった。
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注目記事 Pick up
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【メルカリ 大商い 6月7日にプライム上場へ】
日本証券新聞6月2日（木）紙面1面TOP記事掲載
リバランスインパクトは900万株・190億円
メルカリ(4385・G)が商いを膨らませて大幅続伸。5月31日の取引終了後、東証の上場承認を受け、6月7日付で東証グロースから東証プライムに市場変更すると発表し、好感買いを集めた。
インターネット上のフリーマーケットサービス「メルカリ」の日米展開と、スマートフォン決済サービス「メルペイ」が主力。前2021年6月期は新型コロナ下での一時的な投資抑制により黒字化したが、今期は将来利益の最大化に向けた先行投資により営業赤字を見込む。市場変更と併せて発表した「中長期的な企業価値向上のための投資方針に関する説明資料」で、「主力事業の継続的な成長・強化とともに新領域の開拓を推進。投資は優先順位を明確にした上で、厳選していく」とした。
同社は1月にプライム市場への上場申請を行っており、4月中のプライム上場が市場で想定されていた。
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今日の市況概況
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6月1日（水）☆[概況/大引け]
反発。川崎汽船や自動車、重工業が買われた。イビデンはモルガンが2段階格下げで下落
大引けの日経平均は178円高の2万7,457円、TOPIXは25ポイント高の1,938ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,547、下落銘柄数は258。出来高は12億2,885万株、売買代金は2兆8,971億円。
前日の米国株は反落したが、セールスフォースが業績予想を上方修正したことで時間外取引で上昇したため、日経平均は反発した。
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