大引けの日経平均は44円安の2万7,413円、TOPIXは12ポイント安の1,926ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は579、下落銘柄数は1,192。出来高は10億9,537万株、売買代金は2兆5,463億円。
米国株続落の影響で日経平均は朝方206円安となったが、売り一巡後は下げ渋りを見せた。5月中旬以降の強さの背景は自社株買い決議の多さという指摘も聞かれた。
ただ、レーザーテックやソニーグループ、武田薬品、リクルートは売られ、海運はもみ合いとなった。
一方、パナソニックエナジーが電気自動車用電池の生産能力を2028年度に3~4倍に増やす計画を受け、リチウムイオン電池セパレーターのダブルスコープ(6619)は急騰した。
大阪チタニウムと東邦チタニウムはジェフリーズ証券による目標株価引き上げで買われた。スポンジチタンの需給はタイト化しており、2030年まで年間1万4,000~2万8,000トンの不足が予想される。こうした状況を背景に、2023年1月に6年ぶりとなる販売単価の引き上げが可能となると指摘。その他、チタンは軍事用途(航空機、ミサイル、装甲板、艦船)に広く使用されているため、今後数年間は需要が高まる見通しと紹介した。
業種別下落率上位は鉱業、医薬品、精密、サービス、水産農林で、上昇率上位は石油、保険、ゴム、ノンバンク、鉄鋼。(W)