6月7日(火)のマーケット
6月6日の米国株式市場は小反発。中国の北京で、新型コロナウイルスの感染対策としておよそ1カ月にわたって市内全域で禁止されていた飲食店での食事が6日から解禁された。これを受け、NYダウは一時335ドル高となったが、米国長期金利の上昇を受けて、伸び悩み、終盤は80ドル安となった場面もあった。米国債は今週国債入札が続くことや自動車メーカーなどの大企業の社債発行も相次ぐ見通しで、10日に発表される5月消費者物価を控え、持ち高調整の売りが出て、長期金利が3%を超えた。米国債は今週国債入札が続くことや自動車メーカーなどの大企業の社債発行も相次ぐ見通しで、10日に発表される5月消費者物価を控え、持ち高調整の売りが出て、長期金利が3%を超えた。NYダウは前日比16ドル(0.05%)高の32,915ドル。ナスダックではテスラが反発。半導体のオン・セミコンダクターもS&P500の算出銘柄採用決定で買われた。NASDAQ総合指数は前日比48ポイント(0.40%)高の12,061ポイント。S&P500指数は前日比12ポイント(0.31%)高の4,121。
1ドル=132円台の円安を受けて、日経平均は一時2万8000円を回復。プライム市場では、トヨタやホンダなどの自動車株が買われ、米金利上昇でメガバンクも高い。チタン2社の人気継続。三菱商事はUBS証券が格上げし、芝浦メカはジェフリーズによる目標株価引き上げが好感された。Jパワーは三菱UFJモルガンが投資判断を引き上げた。一方、レーザーテックと東京エレクは売られた。川崎重工は子会社の不適切行為で会見を開くと伝わり下落。Sansanが安い。
スタンダード市場では、ガーラが2日連続ストップ高。日アビオは防衛関連として急騰。米国が東南アジア4カ国から輸入する太陽光パネルへの関税を2年間免除すると発表したため、ベトナムに太陽光パネル会社を持つAbalanceが大幅高。東京機械やサイバーステップは値下がり。
グロース市場では、CANBASがストップ高となり、ランサーズはメタバース(仮想空間)を利用したデジタル人材育成サービスの開始でストップ高。株高を受けて、運用者数の増加期待からウェルスナビが買われた。直近新規公開株のトリプルアイズは反落。東京通信は反落。
チャート上では、上下にヒゲを伴う実体線の短い陰線。200日移動平均線(2万7,939円)を上抜けたが、大引けけでは2万8,000円を維持でず、上値の重さを感じさせる。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【バフェット氏 商社株買い増しか(3月末)】
日本証券新聞6月8日(火)紙面1面TOP記事掲載
村上ファンドの“次の標的”に地銀株急浮上!?
約20年ぶりの1ドル=132円台となる円安・ドル高などを支えに、日経平均は3月30日以来となる2万8,000円に一時到達した。今月に入って、6日時点でニューヨークダウの「74.34ドル安」に対して日経平均は「636.09円高」と、“6月恒例の日本株アウトパフォーム習性”を発揮しつつあるようだ。そして、今の時期の注目点と言えば、株主への発送が本格化してきた3月期決算企業の定時株主総会招集通知なども挙げられよう。
近年は豊富な図表やカラー写真を交えて充実ぶりの指摘される招集通知。総会参考書類、事業報告、連結計算書類などが収載されているが、3月末時点の大株主上位を記載している企業も少なくない。7月初めにかけて提出ラッシュとなる有価証券報告書よりも一足早く、直近の株主構成を確認することができる。もちろん、当該企業の株主でなくてもサイトをチェックすれば閲覧可能だ。大量保有報告書提出義務の及ばない5%未満での“意外な株主”の登場が話題を呼ぶこともある。
ここで注目したいのは、米国著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイの保有する大手商社5社の動向だ。
・・・続きは紙面・Digital版で!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
6月7日(火)☆[概況/大引け]
一時2万8,000円を回復したが、終盤は値を消した
大引けの日経平均は28円高の2万7,943円、TOPIXは7ポイント高の1,947ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,031、下落銘柄数は729。出来高は11億7,458万株、売買代金は2兆6,762億円。
1ドル=132円台の円安を受けて、日経平均は一時2万8,000円を回復したが、輸入インフレが警戒され、終盤は値を消した。
詳しくはコチラ