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コラム2022年6月13日

【本日のマーケット】6月13日(月)

6月13(月)のマーケット                                                                   

6月10日の米国株式市場は3日続落。5月の消費者物価指数は前月比1.0%上昇(市場予想0.7%上昇)で4月の同0.3%上昇から伸び率が加速した。前年同月比では8.6%上昇(市場予想8.3%上昇)、4月は同8.3%上昇だった。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前月比0.6%上昇(市場予想0.5%上昇)、4月は同0.6%上昇。コア指数の前年同月比は6.0%上昇(市場予想5.9%上昇)、4月は同6.2%上昇。インフレ率が4月でピークとならずにさらに拡大したため、FRBが金融引き締めを加速すると警戒された。ミシガン大学の消費者信頼感指数は6月が50.2と市場予想の58.3、5月の58.4から大きく低下し、過去最低を更新したことも投資家心理を悪化させた。株価下落を受け運用会社のバークシャーが売られ、景気悪化による融資焦げ付きが警戒されバンク・オブ・アメリカなどの銀行株が安く、セールスフォースなどハイテク株と消費関連のホームデポも安い。NYダウは前日比880ドル(2.73%)安の31,392ドル。ナスダックではテスラやアップル、AMD、アマゾンが売られ、電子署名サービスのドキュサインは2~4月期決算で最終赤字が拡大したため急落した。NASDAQ総合指数は前日比414ポイント(3.52%)安の11,340ポイント。S&P500指数は前日比116ポイント(2.91%)安の3,900。

先週末の米国でインフレ率拡大を受けて、利上げ加速観測から米国株が大幅安となり、週明けの日経平均は2万7000円割れとなった。米国の景気後退リスクが警戒され、プライム市場では輸出関連中心に売られ、ソフトバンクGや東京エレク、ソニーG、信越化学、日本電産が安い。ラクスルは通期売上予想を下方修正したためストップ安。格安スマホのフリービットは今期減益予想で急落となった。一方、gumiはブロックチェーンゲームの開発子会社を設立することで急騰。

スタンダード市場では、サイバーステップとミライアルが利益確保の売りで大幅安となり、オハラは業績予想を上方修正したが、材料出尽くし感から売られた。一方、CAICAは子会社がイニシャル・エクスチェンジ・オファリング(IEO)検討で買われた。コメ兵は6日続伸となった。

グロース市場では、エネチェンジやエッジテクノロジー、アスカネットが大幅安となり、直近新規公開株のANYCOLORも反落。一方、窪田製薬は米国で「Kubota Glass」の医療機器登録が完了したことでストップ高。フォトシンスはTBS「がっちりマンデー」で紹介され高い。

チャート上では、大きくギャップダウンとなり大陰線を引いた。25日移動平均線(2万7,042円)を下抜け、パラボリックも陰転となってしまった。一目均衡表の雲の上限付近に位置しているが、ここで踏み止まれるか。

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注目記事 Pick up
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日経平均2万7,000円割れ
日本証券新聞6月14日(火)紙面1面TOP記事掲載

米国発“CPIショック” 焦点は15日のFOMC

“CPI(消費者物価指数)ショック”による米国株波乱(ニューヨークダウ2.7%安、NASDAQ3.5%安)を受けて始まった13日の日経平均は836.85円安。8日には「3月30日以来の2万8,000円乗せ」が話題を呼んだばかりだが、一転して、「5月27日以来の2万7,000円割れ」となった。このところの上げは、5月25日のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨公表が起点となったが、それ以降の上げ幅を帳消しにした格好だ。市場の関心は当時も今も米国金融引き締めペースにある。

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今日の市況概況
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6月13日(月)☆[概況/大引け]

836円安の2万6,987円。米国の金融引き締め加速警戒から、輸出関連中心に下落

大引けの日経平均は836円安の2万6,987円、TOPIXは42ポイント安の1,901ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は332、下落銘柄数は1,457。出来高は12億1,859万株、売買代金は2兆8,954億円。
先週末の米国で消費者物価指数の伸び率が拡大したことを受けて、FRBによる金融引き締めの強化観測から、米国株が大幅安となったため、週明けの日経平均は2万7,000円割れとなった。

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