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コラム2022年6月14日

【本日のマーケット】6月14日(火)

6月14(火)のマーケット                                                                   

6月13日の米国株式市場は4日続落。暗号資産(仮想通貨)の貸し付けを手掛けるセルシウス・ネットワークが自社プラットフォーム上での引き出しや送金を一時停止したことから、ビットコインが急落。ウォール・ストリート・ジャーナルが、14・15日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)では、予想を上回る0.75%の利上げで市場を驚かせることを検討する可能性が高いと報じた。ボーイングやセールスフォース、ショッピファイが売られ、資源会社のフリーポート・マクモランも安く、暗号資産関連のブロックも大きく売られた。NYダウは前日比876ドル(2.79%)安の30,516ドル。ナスダックでは、電気自動車メーカーのテスラは、マスク最高経営責任者(CEO)が社内メールで、4~6月期はサプライチェーンの障害で非常に厳しい四半期になっていると伝えたことで売られた。暗号資産関連のコインベースが急落し、半導体関連のエヌビディアやAMDも安い。NASDAQ総合指数は前日比530ポイント(4.68%)安の10,809ポイント。S&P500指数は前日比151ポイント(3.88%)安の3,749。

米FOMCで0.75%の利上げ観測報道が警戒され、プライム市場は広範囲に下落。ソフトバンクGや東京エレク、ソニーG、リクルートが売られ、医薬品と不動産も安い。東建コーポは今期2ケタ減益予想で大幅安。一方、レーザーテックと海運大手3社は反発。グッドコムアセットは上期好決算で買われた。千葉銀行など地銀の一角が上昇。鳥貴族が続伸。KDDIが5G基地局開設が遅れ総務省から行政指導を受けたため、今後の基地局設置期待で大真空が買われた。

スタンダード市場では、ビットコイン急落を受け、暗号資産関連のREMIXが大幅安となり、クシムも売られた。サイバーステップやウエストHDが安い。ネクストウェアは完全データセキュリティを実現した「インテグリティ・ドローン」を開発すると発表しストップ高。ユークスが大幅続伸。

グロース市場では、Pアンチエイジは業績予想を下方修正しストップ安。貸し会議室のTKPが大幅安。ビッグデータ解析ツールのVALUENEXは第3四半期累計決算が黒字転換し、通期予想を上回ったためストップ高。スマレジは自社株買いと長期ビジョンを発表しストップ高。

チャート上では、連日で大きくギャップダウンを示現。売られ過ぎが意識され下げ渋りを見せ、下ヒゲの長い陽線。一目均衡表の雲の下限を下抜けずに踏みとどまった。酒田五法で言うところの「下げ相場の三空」となるか。

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経済物理学の示す“6月24日転機”説
日本証券新聞6月15日(水)紙面1面TOP記事掲載

「0.75%利上げ」が波紋 NASDAQセリングクライマックスへ

米国発の激震が続く14日の東京市場。日経平均は一時629.54円安まで売られる場面があった(時間外取引の米国株先物の戻りを受けて下げ渋った)。13日の米国では、ニューヨークダウが2.8%安(12日も2.7%安)でNASDAQは4.7%安(同3.5%安)。“震源地”が落ち着かない限り、手が出せないのが現状か。

米国株大幅続落の背景となったのは、にわかに広がった利上げ幅拡大観測だ。14~15日のFOMC(米連邦公開市場委員会)では「0.5%利上げ」が前週までのコンセンサスだったが、10日の消費者物価指数上振れを受けて、まずバークレイズとジェフリーズが「0.75%予想」に引き上げ。13日には米紙が0.75%観測を報じ、JPモルガンやゴールドマンも追随。米金利先物価格から算出した0.75%利上げの織り込み度合いは約9割に達した。

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今日の市況概況
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6月14日(火)☆[概況/大引け]

FOMCの0.75%利上げ観測が警戒され、広範囲に下落。レーザーテックと海運大手、地銀の一角は高い

大引けの日経平均は357円安の2万6,629円、TOPIXは22ポイント安の1,878ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は382、下落銘柄数は1,403。出来高は12億6,090万株、売買代金は3兆333億円。
ウォール・ストリート・ジャーナルが、14・15日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)では、予想を上回る0.75%の利上げで市場を驚かせることを検討する可能性が高いと報じた。
これを受けて、13日の米国株は4日続落となり、14日の日経平均は3日続落となった。

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