7月6日(水)のマーケット
7月5日の米国株式市場でNYダウは反落。ノルウェーで石油・ガス業界の労働組合が大規模ストライキを開始したため、欧州の天然ガス価格が上昇し、欧州株が急落となった。米国株も売り先行で始まり、NYダウは序盤に742ドル安となったが、その後は下げ幅を縮めた。欧米の景気悪化懸念でNY原油先物は100ドル割れとなり、エクソンモービルが安い。資源会社のフリーポート・マクモランも下落。一方、ロブロックスとスノーフレークは買われた。NYダウは前日比129ドル(0.42%)安の30,967ドル。ナスダックも反落して始まったが、金利低下でハイテク株が買われため、中盤以降は上昇に転じた。テスラとエヌビディア、アマゾンが買われた。オランダの半導体製造装置メーカーのASMLは下落。米国政府が中国に販売するのを禁止するようオランダ政府に強く求めていると報じられたことが理由。NASDAQ総合指数は前日比194ポイント(1.75%)高の11,322ポイント。S&P500指数は前日比6ポイント(0.16%)高の3,831。
欧州景気悪化懸念とイラン産原油の復帰思惑でNY原油先物が100ドル割れとなり、石油関連が売られた。資源価格下落で非鉄株も安い。なお、原油安に伴い、原発再稼働への希求度が低下したことに加え、東芝買収提案に合流検討との報道で東電が下落。政府の全国旅行支援の延期観測で空運も調整。一方、米国長期金利低下を受けて、中小型グロース株が物色され、SREやラクス、サイボウズ、SHIFTが高い。エーザイはFDAが優先審査指定。
スタンダード市場では、シンワワイズは5日ぶりに反発しストップ高。ホーブは事業再構築の報道をきっかけに連騰続きだったが、高値からは上げ幅を縮めた。新型コロナの感染倍増でマスク関連の川本産業が急騰した。コーアツ工業は続落。観光関連のウェルスは5日続落となった。
グロース市場では、直近新規公開株の坪田ラボが上昇。刑事告発をタイ特別捜査局が棄却したウェッジは3日連続ストップ高。JDSCはイオントップバリューで需要予測・在庫最適化AIが効果を挙げたため一時ストップ高。一方、EDPとANYCOLOR、M&A総研は安い。
チャート上では昨日と反対にギャップダウンとなり、5日移動平均線(2万6,202円)を割り込んだ。上値を買い上がる材料もなく、昨日の上昇分が往って来いの状況となってしまった。
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注目記事 Pick up
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【地銀株 水面下で“変化の胎動”】
日本証券新聞7月7日(木)紙面1面TOP記事掲載
中国銀行(総会前以来)高値の意味するところは…
欧米の景気減速懸念が及んだ格好で、景気敏感株中心に売られ、6日の日経平均は一時372.28円安。そうしたなかでも高値を付ける銘柄は存在する。例えば地銀株の一角では、伊予銀行(8385・P)が連日の高値追いとなる一方、中国銀行(8382・P)は2週ぶりに高値更新し、昨春来の4ケタ復帰となる場面もあった。ともに買い一巡後は戻り売りに押されたものの、長らく“万年割安株”として圏外に放置されてきた地銀株にも地殻変動が生じつつある様子。あらためて注目を寄せてみたい。
少し前に中国銀行が注目を集めたのは6月24日の株主総会。ほかの地銀3行とともに英シルチェスターが特別配当による増配を求めた株主提案を行ったためだ。
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今日の市況概況
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7月6日(水)☆[概況/大引け]
反落。原油安で石油関連が売られ、東電も下落。米国長期金利低下を受けて、中小型グロース株は物色された
大引けの日経平均は315円安の2万6,107円、TOPIXは23ポイント安の1,855ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は507、下落銘柄数は1,282。出来高は13億8,915万株、売買代金は3兆752億円。
日経平均は反落。
ノルウェーの海上石油労働者が賃上げを求めてストライキを実施したことで、欧州では天然ガス価格が急騰し、欧州景気悪化が警戒された。
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