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コラム竹中三佳の株Catch one´s eye2015年4月3日

☆竹中三佳の株Catch one’s eye Part.82 新入社員へ

4月1日、満開の桜の下を新しいスーツに身を包み、瞳をきらきらと輝かせて出社する新入社員を多く見かけ、ニュースでは各地で行われた入社式での様子が報道されていました。

3年連続販売台数世界一、2015年3月期連結営業利益が2兆7,000億円に達し最高益を更新する見通しとなったトヨタ(7203)の豊田章男社長は、1,504人の新入社員を前に「先輩たちに負けない、もっと良い車を作って、新しいトヨタの歴史をつくることが、ここに集った皆さんの使命です」とげきを飛ばし、民事再生手続き中のスカイマーク・有森正和社長は11人の新入社員一人一人の名前を呼び「選んでくれてありがとう。スカイマークは航空産業の中で大変なところにあるが、チャレンジで強いスカイマークにしていこう」と謝辞。また、赤字の要因を説明し「平成23年、24年度にはもっと厳しい危機があり、くぐり抜けてきている。まだまだ大丈夫」と語ったシャープ(6573)の高橋興三社長と、V字型回復を果たし「平成27年度は成長に向けた挑戦の第2幕となる」と訓示を述べたパナソニック(6752)津賀一宏社長の対比がクローズアップされるなど、トップの言動からから読み取る各社の現状報道はとても興味深いものでした。

厚生労働省によると2月時点での就職内定者は前年比3万人増の約74万6,000人。経営好調や不振、不祥事からの再起、新たな経営トップの就任など、企業が抱える事情は多種多様ですが、共通して各社のトップが語ったのは「次代を担う人材に育ってほしい」という言葉。企業の継続と成長の要となる人材の育成をいかに成し遂げていくのか、新入社員の成長を応援しながら注目しています。

【編集委員Zのコメント】
新入社員を毎年安定して迎え入れられる企業は、年齢の断層ができずに企業成長を継続することができます。一方で、上場間もない企業が人員整理を発表するなど対象的な例もあります。株主とともに社員を大切にしている企業の株価は短期的なブレはあっても上昇基調となります。

[本紙4月6日付1面]

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