気象庁は5日、関東甲信が梅雨入りしたとみられると発表しました。毎年この発表を受けると、梅雨を楽しく過ごすべく、レイングッズを新調します。昨年は道路交通法が改正され、自転車の傘さし運転が禁止になったことを受けて、英国の老舗ブランドMACKINTOSH(マッキントッシュ)のレインコートを購入しました。

さて今年は何を買おうかな、とネットサーフィンしていると、以前から気になっていた英国王室御用達レイングッズメーカーFULTON(フルトン)のオンラインショップを発見しました。マッキントッシュはアパレル大手の三陽商会(8011)が日本での輸入販売権を持っていますが、フルトンは、ファッション雑貨メーカーのムーンバット(8115・2部)が日本初の独占販売特約店契約を締結し、今年4月よりフルトン公式オンラインショップを開設しています。

早速フルトンの代名詞と言われる、エリザベス女王陛下ご愛用の透明ビニール傘「バードゲージ」をチェック。その名の通り鳥かごのような、肩まですっぽりと覆われるドーム状のビニール傘です。デザイン性が高いだけでなく、UVプロテクトなどの機能性も兼ね備えており、雑誌で見て以来気になっていました。価格が税込5,940円からと、ビニール傘としてはかなり高価ではありますが、既に売り切れているデザインもあり、人気の高さを目の当たりにしました。

新宿高島屋で開催中の「レイングッズコレクション」など、全国の百貨店でも取り扱われ、街中でも見掛ける機会の増えてきたフルトンのバードゲージ。先ごろ2017年3月期の経常利益が前期比66%増の6.5億円にV字回復するとの見通しを発表したムーンバットにおいて、フルトンが代表ブランドとなり、今後の売り上げに貢献することができるのか注目しています。

【編集記者Yのコメント】
帽子やショールなど防寒グッズも扱うムーンバット。業績が気候に大きく左右されるのが特徴です。株価は2月安値(670円)からの回復途上にあるものの、昨年10月の株式分割直後の高値(937円)を下回った状態が続きます。今年は降水量が少ないと予想されていますが、一転“台風頻発”などとなった場合には同社が見直される可能性もありそうです。


[本紙6月13日付1面]