先日、宿泊施設予約サイト「一休.com」会員の私のもとに、11月1日より新しいサービス「一休.comバケーションレンタル」が開始されるとのメールが届きました。

バケーションレンタルとは、所有者が使用しない期間の別荘や古民家、コンドミニアムなどに旅行者が宿泊できるというもの。サイトには北海道から沖縄まで、旅館業の許可を取得した約100の施設が掲載されていました。

例えば、葉山のビーチに佇む高級邸宅や京都の町家、私の生まれ故郷である五島列島の古民家など、価格もリーズナブルなものから高額なものまで幅広く取り揃えてあり、これは、旅のスタイルに合わせていろいろと楽しめそうだな、と気が付けば1時間もサイトを閲覧していました。

1日1組限定の一棟貸切なども多くあるので、私も早速、愛する姪っ子のため、周りを気にせず家族でゆっくり過ごせそうな施設をブックマークしました。

サイトの運営会社、一休を年始に買収したのがヤフー(4689)。同社が打ち出した「Yahoo!トラベル」の別荘レンタルサービスが、1カ月で休止に追い込まれてから2年。雪辱を果たすべく、万全の対策をもって今回、「一休.com バケーションレンタル」を投入してきたと思われます。

長期滞在などのインバウンド需要はもちろん、国内旅行者の多様化するニーズにもしっかりと対応し、安心安全なバケーションレンタルを一般的なサービスとして浸透させることが出来るのか、注目しています。

【編集記者Yのコメント】
ヤフーは1日に2017年3月期第2四半期決算を発表。一休など大型買収絡みで減益でしたが、売上高は前年同期比64%増と大きく伸びています。一方で株価は10月、1年8カ月ぶりとなる400円割れに沈み、現在ももみ合い中。今夏には米ヤフーが大手通信事業者に買収され、これが、日本ヤフーの筆頭株主であるソフトバンク(9984)の競合だったことから、今後の展開を懸念する向きが生じているためです。

いずれにせよ株価は安値圏で堅調推移中。材料出現で人気化する可能性もあり、引き続き注目しておくのがおもしろいかもしれません。


[本紙11月7日付1面]