先日「このごろ、同じブランドの同じコスメばかり使っている」という話になりました。確かに、かつてはいろいろなショップへ行って、美容部員さんに相談して、実際に試してもらって、自分に合うものを見つけて…と、その労力とも呼べる一連の流れを楽しんでいたはずなのに。最近ではその手間を嫌い、同じ品番の商品をネットで購入するようになっていました。

そんな私に友人が教えてくれたのが、9月にLINE(3938)が公開したアプリ「LOOKS(ルックス)」。40種類以上ある「Makeupフィルター」を選択するだけで、すっぴんでもメークをしているかのような写真が撮影できる、メーキャップカメラアプリです。

メークの濃さも1―100%と細かく調整できるので、自分好みに仕上げるのはもちろん、普段しないようなメークにも気軽に挑戦でき、彼女の実際のメークの幅も広がったそうです。

そのほかにも、チークやリップ、マスカラなど、市販されているブランドコスメのメークを体験・撮影できる「ブランドフィルター」という機能があり、気に入ればそのまま商品を購入することもできるそう。店舗に行くのは面倒だけど、自分に合う色が分からないからネットショッピングで新しい色には挑戦できない、そんな私のような人間にはぴったりのサービスです。

公開から約1カ月で250万ダウンロードを突破した「LOOKS」。「BOBBI BROWN」や「LANCOME」など人気コスメブランドが順次追加予定とのことですが、今後ますますユーザーを増やし、カメラアプリとしてだけでなく、化粧品の新しい販売方法の一つとして定着させることはできるのか、注目しています。

【編集記者Yのコメント】
LINEは先月、2016年12月期第3四半期(1―9月)決算を発表しています。7―9月の営業利益が49億2,700万円と、4―6月の80億2,900万円から大きく減少。成長鈍化が懸念されて株価が急落しています。ただし7月の上場直後に付けた最安値3,780円を割り込むことなく、4,000―4,100円あたりでもみ合いを続けるなど堅調さも再確認されています。


[本紙11月21日付1面]