工事中からずっと気になっていた、東京急行電鉄(東急、9005)と東京地下鉄が共同で開発した新施設「中目黒高架下」が、ついに11月22日開業しました。

その名の通り、中目黒駅周辺の約700メートルにわたる高架下に、店舗やギャラリーなど個性豊かな28店舗が出店。各店舗が各々のデザインで空間演出をしたり、目黒川沿いにはテラススペースを設けたりと、「中目黒らしい街の楽しみ方」ができる新しい商店街として、オープンと同時に多くの人でにぎわっていました。かくいう私も、魅力的な店舗のラインアップに、どこから入ろうかと友人と頭を悩ませました。

恵比寿駅まで2分、渋谷駅は4分、六本木駅は8分などと、人気が高いエリアに乗り換えなしですぐに行ける抜群の交通アクセス。それでいて、目黒川が流れる落ち着いた住宅街としての顔も持ち、食品スーパーやディスカウントストアなど便利なショップが充実していることから、中目黒は常に住みたい街ランキングの上位に名を連ねています。

2014年の冬に開催され、あまりの来場者数により中止となった目黒川沿いのイルミネーションが今冬より復活。さらに18年には世界的な人気コーヒーチェーン店のスターバックスが、世界で4店舗目となる“魅せる焙煎工場”を併設した新コンセプト大型ストア「スターバックス リザーブ ロースタリー」のオープンを予定するなど、ますますその魅力を加速させる中目黒。その中において、今回の「中目黒高架下」は東急が掲げる「選ばれる沿線であり続けるための沿線価値の向上」に一役買い、さらなる人を呼び込むことが出来るのか、注目しています。

【編集記者Yのコメント】
東急は先ごろ17年3月期第2四半期決算と同時に自社株買いを発表して注目されました。加えて再来期、19年3月期からは近年注力する渋谷駅周辺の再開発が本格的に利益貢献する見込み。業績成長に加えて、資産価値向上も期待されることから、引き続き注目しておきたい銘柄です。


[本紙11月28日付14面]