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IPO2024年9月30日

IPO社長会見 キッズスター 大人気の知育アプリ「ごっこランド」を展開

キッズスター(248A)が9月26日、グロースに新規上場した。子どもが職業、社会体験できる知育ゲームアプリ「ごっこランド」を手掛ける。くふうカンパニー(4376・G)の子会社。初値は公開価格を13.6%下回る2,210円。上場当日の記者会見で、平田全広代表取締役=写真=が語った内容のポイントは次の通り。

月2,000万回以上の利用…… 主力事業の「ごっこランドは」、リアルな企業の仕事体験、社会体験をゲームを通じて疑似体験できる遊び。ユーザーは無料で、既に700万以上ダウンロードされ、月に2,000万回以上遊ばれている。企業はパビリオンという形で出店可能で、現在は月額100万円の定額制の最短2年の初回契約で、78社がリリース済み。

競合を圧倒する強み……われわれの強みは口コミをベースにユーザーが増えて、年間2億回以上遊ばれている。さらに78社の企業の仕事、社会体験ができる。コンテンツが増えることでユーザーもまた増える好循環サイクルができている。競合もあるが、ダウンロード数、参加企業数ともわれわれが圧倒的に有利な状況だ。

リアル世界にも展開……アプリだけでなく、リアルの世界でも「ごっこランドエキスポ」として展開している。企業オリジナルのワークショップをつくり、全国各地の大型のショッピングモールなどで休日に開催している。ユーザー、参画した企業、開催した施設も集客に結び付いたということで好評で、来年度は5倍、6倍と広げる準備をしている。

ベトナムでは大人気……海外では市場が拡大期に入るアジア地域を日本と両輪で成長させていきたい。昨年8月に第1弾としてベトナムでスタート。わずか1年で100万ダウンロードを超えるところまで成長してきた。企業の参画も決まっており、次はインドネシアで展開したい。東南アジアでは子ども向けサービスがまだ少ないが、スマホを小さいうちから活用している。日本では親の携帯を使う子どもが多く、平日の利用が落ち込むが、ベトナムは平日もある程度高く、ユーザーの利用シーンは日本よりも多い。

トヨタとの協業も……今期の業績は国内の「ごっこランド」アプリ拡大によるもの。来期以降はここに、リアル展開の「ごっこランドエキスポ」、アジア展開のベトナム版をそろえていくので、収益化も一気に成し遂げたい。「ごっこランド」に上乗せして、「ごっこランドエキスポ」とアジア展開の伸びしろがある。もう一つ協業展開の拡大もある。他社が子どもを巻き込んだ事業をする際に協業するもので、直近ではトヨタ自動車(7203・P)と車移動が楽しくなるコンテンツの研究、開発を一緒にしている。われわれは子ども向けサービス開発、運用のノウハウを持っているので、この部分も拡大できれば。

AIとデータで親から課金も……中長期的には親向けの課金事業も考えている。お子さんの利用データを分析して、例えば計算が得意、モノづくりに興味があるなどの特性を把握する。また、昨年、PKSHA Technology (3993・P)に出資してもらったが、同社はAI開発のノウハウがあり、将来対話ロボットのようなものを実装し、質問などを通じてお子さんが感じていることを得る。利用データとAIで得られた情報を親にリアルタイムに提供する。その他要望の多かった機能も含め、有料課金をしたい。(HS)

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