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IPO2024年10月1日

IPO社長会見 INGS 複数ブランドで規模拡大 長期目標 500店舗

「らぁ麺 はやし田」が主力のラーメン事業、カジュアルイタリアンバルの「CONA」、「焼売のジョー」などのレストラン事業を展開するINGS(245A)が9月26日、グロースに新規上場した。初値は公開価格1,940円を39.1%上回る2,700円と好調なスタートを切った。上場当日の会見で青柳誠希代表取締役社長=写真=は、同社の概要や今後の成長戦略について語った。概要は以下の通り。

ラーメン店は8ブランドを展開……2006年にラーメン店を開業し、09年3月に当社を設立した。17年に「らぁ麺 はやし田」直営1号店をオープン、また、18年10月にCONAブランドのライセンサーであるキャンディーBOXの全株式を取得、子会社化した。それまでライセンシーだったが、CONAライセンサーとなった。20年5月には焼売のジョーの直営店をオープンした。「金目鯛らーめん 鳳仙花」など、麺やスープの特徴が異なるラーメンを8ブランド開発し、直営店を展開。都市型を中心に郊外型・ロードサイド、商業施設内に出店している。ラーメン店は、オーナーさまの個店感を重視する傾向を踏まえ、あえて「フランチャイズ店」ではなく、オーダーメイド可能な「プロデュース店」として展開している。プロデュース形態とすることで、当社ブランドと異なる店名で店舗数拡大が可能だ。開業時に負担する加盟金や研修費はゼロ、居抜きでの出店も可能で投資額を抑えられる業態となっている。レストラン事業は手作りの窯焼きピザ約30種がオール500円のカジュアルイタリアンバル「CONA」、焼売を主軸とした大衆酒場「焼売のジョー」の直営店とライセンス店の2軸で展開している。

店舗展開力が強み……ラーメン事業では店舗フォーマットとして、「都市型店舗」、「郊外型・ロードサイド店舗」、「商業施設内店舗」と麺やスープの特徴が異なった「8ブランド」を掛け合わせた店舗展開が可能だ。さらにレストラン事業の「CONA」、「焼売のジョー」を合わせ、2事業および複数ブランドを有していることで、1地域当たりの展開余地が大きく、複数の新規出店が可能だ。大型店舗物件でも複数ブランドを運営していることで、異なる業態に分け、同時出店することも可能で、こうした店舗展開力が当社の強みだ。

長期目標は500店舗……ラーメン市場、居酒屋業界ともにコロナ禍では大きなダメージを受けたが、市場は順調に回復している。長期目標として、複数ブランドで規模拡大を図り合計500店舗(24年7月末で161店舗)を目指す。ラーメン直営店とレストラン直営店でそれぞれ100店(同31店舗)、ラーメンのプロデュース店、レストランのライセンス店合計で300店舗(それぞれ、68、31店舗)を目指す。ここ数年で直営店とFC(フランチャイズチェーン)店で年間50出店できる体制が整っている。

株主還元……配当は成長に合わせ、じっくりと考えたい。株主優待はできるだけ早いタイミングでやりたい。(M)

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