ispace(9348・G)がストップ安(400円安の1,590円)。
民間月面探査プログラム「HAKUTO―R」ミッション1のランダー(月着陸船)について26日、月面着陸の確認が困難と判断したことを発表した。
ランダーは同日1時40分(日本時間)の着陸を予定していたが、予定時刻を過ぎても着陸を示すデータの確認には至らなかった。その後ランダーの推進燃料の推定残量がなくなったこと、さらにデータ上では急速な降下速度の上昇が確認されており、最終的に信号の取得ができない状態に。これまでに取得されたデータから、着陸シーケンスの終盤、ランダーの姿勢が月面に対して垂直状態になったところまでは確認されていたとのこと。これらの状況から、ランダーは最終的に月面へ衝突するように着陸した可能性が高い。
惜しくも着陸成功とはならなかったが、同日10時の記者会見で袴田武史代表取締役CEOは「ここまでサクセスを積み上げ、そして今回も月面に着陸するまでのデータを獲得できたことは非常に意義のあること。次のミッションに向けた大きな一歩だと考えている」と強調。野﨑順平取締役CFOも「着陸できなかったことは残念だが、同時に次のミッションに対するモチベーションを高く感じているというのも事実」と前向きな姿勢を示した。(SS)