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IPO2015年3月2日

新規上場紹介 コラボス 3月17日、マザーズ。コールセンター向けクラウドサービス提供

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コラボス(3908)が3月17日、マザーズに新規上場する。

企業がエンドユーザー向けに設置したコールセンターが必要とする各種システムをクラウドで提供する。クラウドとすることで数百万円から数千万円ともいわれる投資コストを低減し、導入期間も短縮。システムの運用・保守に掛かるランニングコストを不要とすることで顧客企業の収益最大化への貢献を目指す。200席超の大規模コールセンターから5席前後の小規模まで豊富な導入実績を持ち、現在は約300社・4,000席で利用されている。

提供サービスは主に4種類あり、顧客企業は必要なものだけを選択できる。売上高の約8割を占める「エニプレイス」はIP電話網を活用した電話交換機システム。オペレーターの稼働状況に応じて着信を振り分けたり、管理者が通話内容を把握するモニタリング機能などを備える。1席ごとの月額料金制で専用電話機も貸し出すため、業務量の変動に伴う席数の増減にフレキシブルに対応できるなど、使い勝手の良さに定評がある。

そのほかには、通話録音や履歴レポート作成機能を備える「COLLABOS PHONE」、電話に加えてメールでのやり取りも一括表示・管理できる顧客管理システム「COLLABOS CRM」、通話履歴などから効率的な架電リストを作成する「COLLABOS CRMアウトバンドエディション」がある。

インターネット環境の深耕に伴ってコールセンターに対するニーズはエンドユーザー、企業の双方で拡大傾向にあるが、その内容は多種多様だ。これに適時対応するため、近年では企業がコールセンターを新設・増設する際にコスト面よりも「拡張性」や「柔軟性」が重視されているという。「安定性」のウエートも非常に大きい。コールセンターは企業にとってエンドユーザーとの直接接点であり、創業から13年以上が経過した現在までに大規模な障害が発生していない同社システムの高い信頼性は大きな強みとなっている。

コールセンター関連サービスをワンストップで提供する同社に対しては「ビッグデータ活用」との役割も強く求められている。コールセンターには24時間・365日、特殊なデータがものすごい勢いで蓄積されており、これを「有効活用したい」との企業の声が高まっているという。同社は、既存システムの国内外での販売拡大に加えて、今後はデータ分析・活用事業にも注力する構え。(Y)[本紙3月3日付2面]

概 要
事業内容クラウドサービスとしてコールセンター運営に必要な諸機能を提供
本社東京都千代田区西神田 3-2-1
代表者茂木貴雄
設立2001年10月
上場前資本金1億5,957万円
発行済株式数(上場時)61万1,000株
筆頭株主茂木貴雄(上場前 45.8%)
公募株式数83,400株
売出株式数79,600株(オーバーアロットメント 24,400株)
初値8,600円(2.4倍、18日)
公開価格3,620円 (3/9)
ブックビル仮条件3,260~3,620円 (2/27)
ブックビル期間3月2日~3月6日
引受証券SMBC日興(主幹事)、東洋、東海東京、SBI、極東、岡三

業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2013/31,249百万円110百万円132.69円-円
2014/31,357百万円144百万円169.02円-円
2015/3(予想)1,450百万円163百万円190.88円-円

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