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IPO2015年3月11日

☆新規上場紹介 ハウスドゥ(3457) 3月25日、マザーズ。不動産売買仲介5位

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ハウスドゥ(3457)が3月25日、マザーズに新規上場する。

不動産の売買仲介を核に、中古物件の買取や再生販売、建て売り・売り建て、賃貸、リフォーム、新築一戸建てなどへ展開する不動産のワンストップサービス事業者。顧客がライフステージに即し理想の住宅に積極的に住み替えることができる「住まいの新しい流通システム」構築を目指している。

店舗数は2015年1月末現在で直営16店、FC269店(うち33店は準備中)。売買仲介実績としては14年3月期で1万251件で業界5位。

日本の不動産業界は「売りたい物件」しか開示しない業者が多いが、同社は米国に倣って物件情報の完全開示を目指している。積極的な情報開示は「多くの選択肢から物件を選びたい消費者」から評価され、また、「情報が情報を呼ぶ」好循環につながっている。

新たな成長ドライバーとして期待されるのが、約1年前に始めた「ハウスリースバック」。これは、同社が居住物件を市場価格の70%で購入し、居住者は売却代金の10%を家賃として同社に支払って住み続ける、というモデル。

想定される利用者は(1)給料などがありキャッシュフローは回っているが、固定資産税滞納などでまとまった資金を必要とし、かつ、住み替えたくない人、(2)経営者、個人事業主(自宅を担保に融資を受けているため、売却してオフバランス化し、売却代金を元手に新規事業立ち上げなど)③相続対策を考える高齢者(前もって家を売却して現金化。キャッシュなら複数の相続人に分けやすい)――など。

反響は非常に良く、毎月1億円ペースで購入物件が積み上がっている。家賃が安定収益になる一方、物件購入代金の調達がネックになる。同サービス展開のための資金調達力強化も上場目的の1つ。(Q)

概 要
事業内容フランチャイズ事業、不動産事業(売買事業、賃貸事業)、住宅流通事業(不動産売買仲介事業、リフォーム事業、新築一戸建て事業)
本社京都府京都市中京区烏丸通錦小路上ル手洗水町670
代表者安藤正弘
設立2009年1月
上場前資本金1億円
発行済株式数(上場時)81万1,400株(上場時)
筆頭株主AMC(上場前49.46%)
公募株式数123,000株
売出株式数63,100株(オーバアロットメント 27,900株)
初値5,300円(47.2%高)
公開価格3,600円(3/17)
ブックビル仮条件3,430~3,600円 (3/9)
ブックビル期間3月10日~3月16日
引受証券SMBC日興(主幹事)、野村、みずほ、SBI、岡三、エース、SMBCフレンド

業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2013/68,251百万円112百万円501円-円
2014/613,309百万円204百万円226円-円
2015/6(予想)14,238百万円410百万円366円-円


[本紙3月12日付2面]

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