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IPO2015年3月31日

☆新規上場紹介 海帆(3133) 4月17日、マザーズ。“昭和風”居酒屋チェーン

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海帆(かいはん、3133)が4月17日、マザーズに新規上場する。

愛知県を中心に東海・近畿・九州地方などで11業態・75店舗の飲食店を展開する同社。主力の「なつかし処昭和食堂」は「昭和」をテーマにした居酒屋で、昭和初期の木造平屋建住居を模した店内に紅白の提灯をつるしたり、当時のポスターを飾ったりして“懐かしさ”を再現した。「えびすや」も昭和の雰囲気を再現した居酒屋で、セルフ型飲み放題サービスを提供する。郊外には完全個室居酒屋「ゆずの雫」を展開して大小宴会需要にも対応している。

いずれの店舗も鮮魚は子会社で水産物卸売業者の魚帆を介することで、量・質・コスト面での安定仕入れと付加価値の高い料理の提供を実現。事前予約があればマイクロバスによる送迎サービスにも対応するなどして他社との差別化と顧客満足の向上を図る。

外食事業は近年、従業員の不祥事で休・廃業に追い込まれたり、食材の虚偽表示や異物混入問題、若者の酒離れなどのリスクにさらされている。一方で、1990年代の居酒屋ブームで育った団塊ジュニア世代が家族を持ち、家族単位で居酒屋を利用する機会が増加。都市部を中心にサラリーマンの飲食代平均単価が増加傾向にあるなどの追い風も吹いているという。そこで同社は居酒屋にフォーカスし、顧客にとって「使い勝手の良い店づくり」を追求。都心から郊外まで立地を問わず、子どもからお年寄りまでが楽しめる業態を複数開発して、顧客に長く愛される店作りを目指す。

上場で得た資金は事業規模拡大のための新規出店やリニューアル費用に充てる。(Y)

概 要
事業内容居酒屋「なつかし処昭和食堂」などを中心とした飲食店舗の企画・運営
本社愛知県名古屋市中村区名駅 4-15-15
代表者久田敏貴
設立2003年5月
上場前資本金5,300万円
発行済株式数(上場時)178万3,200株(上場時)
筆頭株主久田敏貴(上場前 93.97%)
公募株式数300,000株
売出株式数300,000株(オーバアロットメント 90,000株)
初値1,800円(76.5%高)
公開価格1,020円(4/8)
ブックビル仮条件950~1,020円 (3/31)
ブックビル期間4月1日~4月7日
引受証券野村(主幹事)、大和、SBI、SMBC日興、岡三、安藤、東海東京、エース、髙木、丸三、極東、岩井コスモ、東洋、エイチ・エス

業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2013/33,950百万円181百万円130.91円-円
2014/34,198百万円160百万円70.76円-円
2015/3(予想)4,867百万円240百万円92.08円-円

[本紙4月1日付2面]

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