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光学材料、電子材料、接合材料などの製造・販売を手掛けるデクセリアルズ(4980)が7月29日、東証に新規上場する。「所属部未定」ながら、仮条件価格下限(1,450円)でも時価総額913億5,000万円となるため、東証1部となることは確実な情勢。21日の売り出し価格決定時に発表される。
同社の沿革は、ソニーがプリント基板国産化を目指して1962年3月に設立したソニーケミカルを発端とする(形式上の存続会社は49年6月設立のVGケミカル)。
ソニーケミカルは87年に東証2部上場し、2000年には、ソニーの構造改革によって100%子会社化され、上場廃止となった経緯がある。その後は再び、ソニーが事業ポートフォリオ改革を実施。その一環として、日本政策投資銀行およびユニゾン・キャピタルがアドバイザーを務めるファンドの出資するVGケミカルが、ケミカルプロダクト事業(ソニーケミカル)を買収し、完全子会社化した。この時に、社名を旧「デクセリアルズ」に変更。そして、VGケミカルに吸収合併されて、消滅会社となった。
企業ビジョンとして、「バリュー・マターズ―今までになかったものを、世界の価値になるものを。」を掲げる。独自技術を組み合わせて顧客ニーズに応え、エレクトロニクス分野や、環境・新エネルギー分野などに新しい高機能性材料を提供。そして、新しい価値を創造できる「人」を社内に創ることを使命と位置付けている。社名の由来は、巧みな、機敏という意味の「デクセラス」と材料である「マテリアルズ」を組み合わせたものだ。
主要事業である「光学材料部品」は、光学フィルム、光学樹脂材料、光学ソリューションの3カテゴリー、同じく、「電子材料部品」は、接合関連材料、異方性導電膜、リチウムイオン電池2次保護素子、マイクロデバイスの4カテゴリーに分けられる。
国内事業所は鹿沼、多賀城、なかだ、根上。海外には、欧米のほか、香港、台湾、韓国、シンガポールなどに連結子会社を置く。一ノ瀬隆社長を筆頭とする7人の取締役のうち4人が、会社法に定められた社外取締役。常勤含めた監査役も3人全員社外からの起用となっている。(A)
[本紙7月15日付2面]
光学材料、電子材料、接合材料などの製造・販売を手掛けるデクセリアルズ(4980)が7月29日、東証に新規上場する。「所属部未定」ながら、仮条件価格下限(1,450円)でも時価総額913億5,000万円となるため、東証1部となることは確実な情勢。21日の売り出し価格決定時に発表される。
同社の沿革は、ソニーがプリント基板国産化を目指して1962年3月に設立したソニーケミカルを発端とする(形式上の存続会社は49年6月設立のVGケミカル)。
ソニーケミカルは87年に東証2部上場し、2000年には、ソニーの構造改革によって100%子会社化され、上場廃止となった経緯がある。その後は再び、ソニーが事業ポートフォリオ改革を実施。その一環として、日本政策投資銀行およびユニゾン・キャピタルがアドバイザーを務めるファンドの出資するVGケミカルが、ケミカルプロダクト事業(ソニーケミカル)を買収し、完全子会社化した。この時に、社名を旧「デクセリアルズ」に変更。そして、VGケミカルに吸収合併されて、消滅会社となった。
企業ビジョンとして、「バリュー・マターズ―今までになかったものを、世界の価値になるものを。」を掲げる。独自技術を組み合わせて顧客ニーズに応え、エレクトロニクス分野や、環境・新エネルギー分野などに新しい高機能性材料を提供。そして、新しい価値を創造できる「人」を社内に創ることを使命と位置付けている。社名の由来は、巧みな、機敏という意味の「デクセラス」と材料である「マテリアルズ」を組み合わせたものだ。
主要事業である「光学材料部品」は、光学フィルム、光学樹脂材料、光学ソリューションの3カテゴリー、同じく、「電子材料部品」は、接合関連材料、異方性導電膜、リチウムイオン電池2次保護素子、マイクロデバイスの4カテゴリーに分けられる。
国内事業所は鹿沼、多賀城、なかだ、根上。海外には、欧米のほか、香港、台湾、韓国、シンガポールなどに連結子会社を置く。一ノ瀬隆社長を筆頭とする7人の取締役のうち4人が、会社法に定められた社外取締役。常勤含めた監査役も3人全員社外からの起用となっている。(A)
事業内容 | 光学材料、電子材料、接合材料等の製造・販売 |
---|---|
本社 | 東京都品川区大崎 1-11-2 |
代表者 | 一ノ瀬隆 |
設立 | 2012年6月 |
上場前資本金 | 157億4,700万円 |
発行済株式数(上場時) | 6,300万株(上場時) |
筆頭株主 | 日本政策投資銀行(上場前58.24%) |
公募株式数 | 0株 |
売出株式数 | 49,363,000株(オーバアロットメント 4,686,000株) |
初値 | 1,550円(3.1%安) |
公開価格 | 1,600円(7/21) |
ブックビル仮条件 | 1,450~1,600円 (7/10) |
ブックビル期間 | 7月22日~7月27日 |
引受証券 | 大和(主幹事)、三菱UFJモルガン・スタンレー、SMBC日興、野村、みずほ、SMBCフレンド |
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
---|---|---|---|---|
2014/3 | 63,307百万円 | 7,208百万円 | 127.69円 | -円 |
2015/3 | 65,508百万円 | 9,870百万円 | 170.18円 | -円 |
2016/3(予想) | 75,600百万円 | 11,500百万円 | 111.11円 | 55.0円 |
[本紙7月15日付2面]