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IPO2015年8月26日

☆新規上場紹介 アイビーシー(3920) 9月15日、マザーズ。ネットワークシステムに係る性能監視ソフトウエアの企画・開発

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アイビーシー(3920)が9月15日、マザーズに新規上場する。

「ネットワークインフラの可視化」を合言葉に、顧客企業のシステムの安定稼働や品質向上に向けた「現状評価(分析)」「性能監視」「運用支援(コンサルティングや人材育成など)」といった関連サービスをワンストップで提供する。

多くの企業ではサーバーやルーターなど複数企業の製品を組み合せてシステムを構築するのが一般的。そのため、例えば「性能監視」を行うためには製品ごとに異なる専用ツールを用いなければならず、設定や管理などが個別対応となるため非常に手間がかかる。そこで同社は主要ベンダー103社の製品に対応、あらゆる機器を一括監視できる「SystemAnswer」シリーズを独自開発することで、ネットワーク全体の“見える化"を実現した。

「SystemAnswer」シリーズはマウスによる直観的な操作が可能なことも大きな特徴だ。従来のように複数種類の監視専用ツールを使いこなすには高度な知識と技術が必要なため、ネットワーク監視業務はおのずと属人化してしまう傾向があった。一方で「SystemAnswer」シリーズは誰もがマニュアル不要で操作が可能。万一の障害発生時には迅速に対応することで、機会損失や顧客満足度の低下など企業経営へのダメージを最小限に抑えることができる上に、属人化解消により運用コストも低減させた。

加えて「SystemAnswer」シリーズでは稼働状況などの情報を1分間隔で継続的に取得することで、突発的なデータ量の上昇などトラブルの予兆をとらえられるように。あるいは、これらデータを蓄積することで高精度な統計解析レポートの作成も可能にした。同社ではこれらデータを用いたシステム改善や増強計画策定などコンサルティングのほか、システム運用担当者の育成など、多方面から顧客のシステム運用を支援する。

同社製品の利用者は官公庁や地方自治体、医療、文教、金融・保険・証券、製造業、物流、情報通信産業など業種・業態・規模問わず多岐にわたるものの、会社側は上場を契機にさらなる知名度向上を目指す。加えて、収集データからシステムの維持・改善の必要性を自動で判断する「情報監視」といった機能拡張を行うなど、付加価値の高い後継製品の開発を行う意向を明らかにしている。(Y)

概 要
事業内容コンピューターネットワークシステムに係る性能監視ソフトウエアの課題・問題解決を行うコンサルティングサービスの提供
本社東京都中央区新川 1-8-8
代表者加藤裕之
設立2002年10月
上場前資本金1億1,160万円
発行済株式数(上場時)127万5,000株(上場時)
筆頭株主加藤裕之(上場前 50.75%)
公募株式数160,000株
売出株式数209,800株(オーバアロットメント 55,400株)
初値
公開価格(9/3)
ブックビル仮条件2,840~2,920円 (8/25)
ブックビル期間8月27日~9月2日
引受証券野村(主幹事)、SMBC日興、みずほ、SBI、岡三、SMBCフレンド、いちよし、岩井コスモ、東洋、エース

業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2013/9641百万円102百万円52.26円6円
2014/9807百万円223百万円146.34円-円
2015/9(予想)975百万円233百万円151.39円-円

[本紙8月27日付2面]

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