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IPO2015年8月27日

☆新規上場紹介 ピクスタ(3416) 9月14日、マザーズ。国内最大級のデジタル素材のオンラインマーケットプレイス運営

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ピクスタ(3416)が9月14日、マザーズに新規上場する。

同社はデジタル素材のオンラインマーケットプレイス「PIXTA」を運営するインターネット事業者。

PIXTAでは、プロ・アマチュアを問わず17万人強のクリエイターが作成した写真・イラスト・動画素材(現在1,315万点)を販売している。購入者は19万人を超え、出版や広告、商品のパッケージ、スマートフォンアプリなどに使用している。ユーザー数、素材数、販売量で国内ナンバーワンプレーヤーとなっている。

強みは国内素材の品ぞろえ。例えば富士山をテーマとする素材の取り扱い数は、類似サイトの5,000-2万点に対し、PIXTAは5万5,000点に及ぶなど、ほかを圧倒している。

素材の販売形態は「単品販売」と、昨年4月から始めた「定額販売」の2本立て。販売金額は、単品販売では写真・イラストが1点500円~、動画は1点2,000円~。定額販売では写真とイラストが対象で、毎月25点ダウンロード可能なプランでは「毎月3万5,000円」もしくは「年33万円」。定額販売は大量利用ニーズに対応したもので、単品よりも割安に購入できることから、利用者が順調に伸びている。

著作権や肖像権など各種権利の確認は厳格に実施。クリエイターが投稿した作品を、自社開発したオンライン審査システムを使って1点1点審査し、権利侵害がないように注意している。

今後は、安定した収益を確保できる定額販売の強化や、動画の素材市場への本格参入により成長を目指す。動画はインターネット広告を含むCMのほか、プレゼンテーション資料、電子書籍、電子教材などに組み込む素材の需要増加が見込まれる。また、アジア市場も開拓していく。まずは台湾、香港に参入し、次は中国本土とタイに出る考え。(Q)

概 要
事業内容インターネット上で写真・イラスト・動画などのデジタル素材の仕入れ・販売を行うオンラインマーケットプレイス「PIXTA」の運営など
本社東京都渋谷区渋谷3-11-11
代表者古俣大介
設立2005年8月
上場前資本金1億4,991万8,000円
発行済株式数(上場時)218万6,440株(上場時)
筆頭株主古俣大介(上場前27.76%)
公募株式数180,000株
売出株式数277,900株(オーバアロットメント 68,400株)
初値2,521円(34.8%高)
公開価格1,870円(9/3)
ブックビル仮条件1,830~1,870円 (8/26)
ブックビル期間8月27日~9月2日
引受証券野村(主幹事)、SMBC日興、みずほ、大和、SBI、いちよし、マネックス

業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2013/12782百万円△46百万円-円-円
2014/121,068百万円98百万円46円-円
2015/12(予想)1,367百万円109百万円47円-円
 
[本紙8月28日付2面]

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