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ランドコンピュータ(3924)が12月11日、東証2部に新規上場する。

顧客企業あるいは大手機器メーカーやシステムインテグレータより受託した、各種システムのコンサルティングから設計・開発、保守・運用までを手掛ける独立系システムインテグレータ。

1971年、学校法人渋谷教育学園の傘下にあった日本コンピュータ学院から分離独立するかたちで発足。教育・学習用事務機器の研究、開発、販売などを目的に創業したが、間もなく、富士通(6702)との取引を開始。金融システムを中心としたシステムインテグレーションサービスに参入して、現在も、売上高の約2割を富士通向けが占める。

90年には高島屋(8233)との取引を開始して百貨店向け流通システムにも参入。システムインテグレーションサービスにおける現在の業種別売上高(前3月期実績)は、銀行や証券など「金融」と「産業・流通」がそれぞれ4割を占める。

2010年4月にはCRM(顧客管理)ソフトウエアベンダー世界最大手の米セールスフォース・ドットコムとの協業を開始。クラウドによるCRMパッケージソフトウエアの販売をスタートさせて、企業の営業支援・顧客管理システムの導入やカスタマイズなどに対応する。同部門の売上高(前3月期実績)は全体の7%にとどまるが、伸び率は45%増と急成長。ちなみに協業初年度で100社超の新規導入を実現するなど、新たな成長の柱として期待されている。

概　要

事業内容	各種コンピュータシステムに関するコンサルティング、企画、設計ならびにソフトウエア販売および運用、保守管理
本社	港区芝浦 4-13-23
代表者	諸島伸司
設立	1971年1月
上場前資本金	1億7,111万円
発行済株式数(上場時)	193万1,500株(上場時)
筆頭株主	福島嘉章(上場前14.01%)
公募株式数	323,500株
売出株式数	100,000株(オーバアロットメント 63,500株)
初値	3,580円(2.0倍)
公開価格	1,760円(11/30)
ブックビル仮条件	1,710～1,760円(11/20)
ブックビル期間	11月20日～11月27日
引受証券	野村(主幹事)、SMBC日興、SBI、みずほ、SMBCフレンド、岩井コスモ、いちよし、丸三、マネックス、エース

業績推移

	売上高	経常利益	1株利益	配当
2014/3	5,547百万円	215百万円	70.33円	12円
2015/3	6,333百万円	413百万円	143.19円	12円
2016/3(予想)	7,150百万円	472百万円	165.64円	45円

[本紙11月12日付2面]