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ミズホメディー(4595)が12月17日、JASDAQに新規上場する。

妊娠検査薬や排卵日検査薬、インフルエンザウイルスキットなど「体外診断用医薬品」のメーカー。設計開発から原材料の仕入れや製造、販売までを自社一貫体制としたことが大きな強み。アフターフォローや市況に応じた安定供給など医療現場のニーズに即対応しながら、ニーズを吸い上げ商品開発を行うことで、独自ノウハウを蓄積するとの体制を実現した。保有する特許技術は診断薬から検査装置に至るまで広範囲にわたる。

主力製品はインフルエンザ検査薬で売上高の約5割を占める。富士フイルム(4901)と共同開発した「クイックチェイサーAutoシリーズ」は、写真現像技術を用いることで、競合ひしめく中でもトップレベルの高感度を実現。発症初期段階でもあっても、わずか3分以内での陽性診断を可能にした。

インフルエンザとの呼吸器感染症分野に続き、昨年からノロウイルスなど消化器感染症分野での検査薬の販売も開始している。ちなみに体外診断用医薬品は、高齢化に伴う医療費抑制政策を背景に、同業との競争が激化。ただ、同社が主力とする感染症分野については、院内感染の防止や早期治療との観点からニーズ旺盛で、中小病院や開業医を中心に導入が拡大している。

概　要

事業内容	体外診断用医薬品の開発・製造・販売
本社	佐賀県鳥栖市藤木町 5-4
代表者	唐川文成
設立	1977年11月
上場前資本金	3億2,975万円
発行済株式数(上場時)	233万2,500株(上場時)
筆頭株主	唐川文成(上場前 40.13%)
公募株式数	217,500株
売出株式数	108,500株(オーバアロットメント 48,900株)
初値	2,822円(2.6倍、18日)
公開価格	1,100円(12/7)
ブックビル仮条件	980～1,100円(11/26)
ブックビル期間	11月30日～12月4日
引受証券	三菱UFJモルガン・スタンレー(主幹事)、岡三、大和、西日本シティTT、マネックス

業績推移

	売上高	経常利益	1株利益	配当
2013/12	3,248百万円	194百万円	65.78円	20円
2014/12	3,986百万円	459百万円	150.02円	46円
2015/12(予想)	4,105百万円	310百万円	96.49円	27円

[本紙11月25日付2面]