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IPO2016年2月23日

☆新規上場紹介 アグレ都市デザイン(3467) 西東京地盤の一戸建てデベロッパー

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アグレ都市デザイン(3467)が3月18日、JASDAQに新規上場する。

2009年4月創業と新参の一戸建てデベロッパー。東京都多摩地区を中心に、首都圏をターゲットエリアとして一戸建て用地の仕入れから建物の企画・設計、施工管理、販売、アフターメンテナンスまでを自社で一貫して対応する。

強みは「高いデザイン性」。レンガの外壁、ダイニングを多角形にして天井から床まで複数枚のガラスをはめこみ重厚なカーテンで飾るなど、洋館のようなたたずまいの「アグレシオ」シリーズとの自社ブランドを展開する。

なぜなら、同社が本拠を置く吉祥寺は「住みたい町ランキング」上位の常連。隣接する三鷹市などと合わせて首都圏屈指の高価格帯エリアとして知られる。同社が扱う一戸建ての平均単価は前2015年3月期が5,360万円と、前年の4,720万円から大きく上昇した。

ちなみに社名にも冠した「アグレシオ」とは、日本人がもっとも美しいと感じる「比率」のこと。これを建築に用いることで日本の伝統文化を継承しつつ、機能的な住まいの創造を目指す、との意味が込められている。

デザイン性の高さなどが選好されて、近年は仲介業者を介さない自社販売が伸びている。前期は引き渡し一戸建て住宅のうち自社販売が8割強と、前の期の7割弱から増加した。加えて、マンションデベロッパーを含む同業他社からの一戸建て住宅の請負も増加。会社側は引き続きBtoB事業にも積極的に応じる姿勢を見せている。

消費増税や資材高騰などを背景に創業来初の減益に沈んだが、業績はおおむね堅調だ。前期までは6期連続で増収を維持。今後は、昨年9月には神奈川県横浜市に「たまプラーザ支店」を開設するなど、事業エリア拡大による高効率成長を目指す。

概 要
事業内容新築戸建て分譲事業、注文住宅・戸建建築請負事業、そのほか不動産に関連する
本社東京都武蔵野市吉祥寺本町1-31-11
代表者大林竜一
設立2009年4月
上場前資本金1億3,880万円
発行済株式数(上場時)82万株(上場時)
筆頭株主大林竜一(上場前 58.22%)
公募株式数240,000株
売出株式数0株(オーバアロットメント 36,000株)
初値3,505円(2.0倍)
公開価格1,730円(3/9)
ブックビル仮条件1,670〜1,730円(2/29)
ブックビル期間3月2日〜3月8日
引受証券みずほ(主幹事)、三菱UFJモルガン・スタンレー、SMBCフレンド、岡三、いちよし、SBI

業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2014/35,488百万円353百万円383.26円ー円
2015/36,096百万円330百万円343.64円ー円
2016/3(予想)8,419百万円386百万円403.05円80円

[本紙2月24日付2面]

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