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IPO2016年3月1日

☆新規上場紹介 ウイルプラスホールディングス(3538) 欧米8ブランド輸入車の正規ディーラー

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ウイルプラスホールディングス(3538)が3月24日、JASDAQに新規上場する。

輸入車販売会社3社を擁する持ち株会社。代表取締役社長の成瀬隆章氏の実父が1997に福岡県北九州市で創業した、西日本地区で最初の米自動車ブランド、クライスラーの正規ディーラーが起源。現在は福岡県内に14拠点を構えるほか、東京都内で8拠点、神奈川県内で5拠点を展開する。

特徴は「多重ブランド化」×「ドミナント」戦略。子会社の1つ「チェッカーモータース」ではクライスラーに加えて、1972年より伊フィアットの販売を開始。現在はアルファロメオ、アバルト、ジープの計5ブランドを扱う。そして2009年には「ウイルプラスモトーレン」を立ち上げてBMW、MINIの販売を開始。14年にはボルボのディーラーとして1954年に創業した老舗「帝欧オート」を子会社化して、現在は輸入車販売網を8ブランドにまで拡張している。

こうして複数ブランドを扱う理由は主に2つ。1つは、ブランドによって新型モデルの投入時期が異なるため、販売サイクルの平準化を図ること。もう1つには、国内の年間新規登録台数が1万台以上とのメジャーブランドを扱うことで販売を安定化した上で、アバルトのように販売台数1万台以下の「ニッチブランド」を扱うことで高収益化をも両立している。

こうして多ブランドを、人口100万人規模の都市とその周辺の中で「特定都市」を定めて集中出店するドミナント戦略を推進。同一商圏の顧客を囲い込むことで人員配置など効率的な店舗運営と、顧満足度の向上を実現している。

概 要
事業内容輸入車販売関連事業
本社東京都大田区南千束1−3−8
代表者成瀬隆章
設立2007年10月
上場前資本金1億6,823万円
発行済株式数(上場時)238万2,720株(上場時)
筆頭株主成瀬隆章(上場前 43.36%)
公募株式数400,000株
売出株式数124,000株(オーバアロットメント 78,600株)
初値1,729円(8.0%安)
公開価格1,880円(3/14)
ブックビル仮条件1,730〜1,880円(3/3)
ブックビル期間3月7日〜3月11日
引受証券みずほ(主幹事)、SBI、三菱UFJモルガン・スタンレー、いちよし、岡三、SMBCフレンド、マネックス、岩井コスモ、むさし

業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2014/617,146百万円870百万円284.53円ー円
2015/619,072百万円673百万円226.00円ー円
2016/6(予想)20,176百万円773百万円223.71円28円

[本紙3月2日付2面]

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