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IPO2016年6月3日

☆新規上場紹介 コメダホールディングス(3543) 「珈琲所コメダ珈琲店」運営

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コメダホールディングス(3543)が6月29日、東証(所属部未定)に新規上場する。

1968年に愛知県名古屋市で創業、全国682店舗(2016年4月末現在)と日本最大級の喫茶チェーン「珈琲所コメダ珈琲店」を運営するコメダの持ち株会社。コメダは08年4月よりファンドの傘下に入り、上場直前では、東京のほか香港、上海、ソウルに拠点を置くプライベート・エクイティ・ファンドのMBKパートナーズが発行済み株式の94.55%を保有する。

ファンド傘下入り後は機能集約による経営効率の向上を進めて、例えば、パンの安定供給体制を確立するために製造会社を子会社化するなどの取り組みを続けた。一方では全国展開を強力に進めており、12年には四国、13年には中国、九州、東北地方への出店を果たし、今年4月には中国上海に海外初の店舗をオープンしている。

「珈琲所コメダ珈琲店」の特徴は地元密着型であること。主に郊外、幹線道路ではなく住宅街の生活道路に店舗を置くことで、賃料や人件費を抑制。加えて、近隣住民の日常利用による多頻度来店を図り、景況感に左右されない安定業績を目指す。メニューを全店共通とし、コーヒー豆やパンなど主力商材を自社生産している点も大きな特徴だ。会社側はこれをFC加盟店に独占供給することでも大きな収益を得ている。

会社側は上場と同時に株主優待を実施することも発表済み。店舗で利用できる金券を半期ごとに1,200円、年間2,400円分贈呈するとしている。

概 要
事業内容珈琲所コメダ珈琲店チェーンなどを運営する子会社の経営管理およびそれに付帯または関連する業務など
本社愛知県名古屋市東区葵3-12-23
代表者臼井興胤
設立2014年11月28日
上場前資本金1億円
発行済株式数(上場時)43,800,000株(上場時)
筆頭株主MBKPⅢLimited(上場前94.55%)
公募株式数0株
売出株式数2,670万株(オーバーアロットメント4,000,000株)
初値1,867円(4.7%安)
公開価格1,960円(6/20)
ブックビル仮条件1,780円~1,960円(6/10)
ブックビル期間6月13日〜6月17日
引受証券大和、三菱UFJモルガン・スタンレー(共同主幹事)、みずほ、SMBC日興、SBI、マネックス
 
業績推移
売上高営業利益1株利益配当
2015/219,186百万円5,912百万円 73.51円16.67円
2016/221,721百万円6,560百万円46.64円―円
2017/2(予想)23,767百万円6,870百万円101.99円50.00円


[本紙6月6日付2面]

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