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IPO2016年6月15日

☆新規上場紹介 LINE(3938) コミュニケーションアプリ運営

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LINE(3938)が7月15日、東証(所属部未定)に新規上場する。

ユーザー同士がモバイル端末やパソコンを使って無料で通話やメッセージ送信ができるアプリケーション「LINE」の運営企業。同様のサービスはほかにも存在するが、LINEは、例えば携帯電話に登録された電話番号などの情報をアプリが読み取り、ユーザーの中から同一人物を探して「友だち」としてやりとりするなど、コミュニケーション機能の高さから選好されている。

収益源は主に3パターン。稼ぎ頭はユーザー向けにゲームやマンガ、アルバイト情報などを配信する「コンテンツ」で、売上高の4割を占める。そして売上高の2割を占めるのが「コミュニケーション」と「LINE広告」。前者はメッセージ送信の際に添付する「スタンプ」と呼ばれる写真やイラストを販売し、後者では、企業がユーザーにオリジナルのスタンプやクーポンを配信する場を提供することで広告収入を得る。

LINEは2011年6月より日本でサービスを開始し、現在はアジアを中心に世界230の国と地域で利用されている。今年3月末時点の月間アクティブユーザー数(MAU)は2億1,800万人で、約7割にあたる1億5,200万人を日本、台湾、タイ、インドネシアの4カ国が占める。

MAUは14年、15年と四半期ベースでおおむね5―7%台の伸びが続いたが、昨年3月に2億人台に乗せて以降はやや鈍化傾向。足元では1%あたりでの横ばいが続く。会社側は今後、国内外で広告宣伝を行うなどしてグローバル規模でユーザー基盤を拡大させることでLINEの価値向上を図り、さらなる成長を目指すとしている。

ちなみに同社は現在、韓国のIT企業NAVER(ネイバー)の子会社だが、もともとは00年9月に日本のポータルサイト運営会社、ハンゲームジャパンとして創業した。03年8月にNAVERと合併。NAVERはその後、かのライブドアを完全子会社化したことでも知られる。

概 要
事業内容モバイルメッセージャー・アプリケーション「LINE」によるコミュニケーション、コンテンツ、広告などのサービスを提供するLINEビジネス・ポータル事業
本社東京都渋谷区渋谷2-21-1
代表者出澤剛
設立2000年9月4日
上場前資本金125億9,619万円
発行済株式数(上場時)2億999万2,000株(上場時)
筆頭株主NAVER Corporation(上場前87.27%)
公募株式数3,500万株(国内1,300万株、海外2,200万株)
売出株式数0株(オーバーアロットメント525万株)
初値4,900円(48.5%高)
(NYSE:初値42.00ドル、公開価格32.84ドル)
公開価格3,300円(7/11)
ブックビル仮条件2,900~3,300円(7月4日に変更、従来2,700~3,300円。決定日は6/27から6/28に変更)
ブックビル期間6月28日(29日に変更)〜7月8日
引受証券野村、三菱UFJモルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、JPモルガン(4社共同主幹事)、みずほ、大和、SMBC日興、SBI、東海東京、マネックス
 
業績推移
売上収益税引前利益1株利益配当
2014/1286,366百万円6,262百万円 24.05円
2015/12120,669百万円-12,033百万円-43.33円
2016/12 1Q33,455百万円4,143百万円-0.7円
※業績予想は非開示

[本紙6月16日付2面]

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