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IPO2016年8月19日

☆新規上場紹介 串カツ田中 大阪B級グルメ「串カツ」店運営

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串カツ田中(3547)が9月14日、マザーズに新規上場する。

名前の通り、安くておいしい大阪の伝統的なB級グルメ、串カツを提供する「串カツ田中」を全国展開する。2008年12月に東京都世田谷で1号店を開業。6年後の14年4月には50店舗、今年7月末には120店舗にまで急拡大した。ちなみに会社側は長期的には海外を含めた1,000店舗体制を想定。「串カツ田中の串カツを、日本を代表する食文化にすること」を目標に掲げている。

串カツ店は多数あれど、同社は副社長である田中洋江氏の父が残した秘伝の味を継承する点がポイントという。衣、油、ソースといった素材やレシピなどは社員にも伏せるなど味にこだわる一方、ちょうちんをぶら下げて縁日のような店構えとすることで、誰もが気軽に立ち寄れる店づくりをモットーとしている。加えて、大人にはサイコロを握らせ、子供にはスタッフがじゃんけんを挑み、勝てばドリンクを無料とするなどイベント的な要素も満載。ペット連れの入店をOKとする店舗が多いことも同社の“親しみやすさ”を表している。

ちなみに社長の貫啓二氏と田中副社長は、貫社長が脱サラして開業したバーのマスターと常連客という関係だった。広告代理店勤務で流行感度の高い田中副社長の提案でデザイナーズレストランを開業、即座にスマッシュヒットを飛ばしたものの、リーマン・ショックに苦しめられたとの苦い経験がある。結果、景気の変動に左右されずに安定的な成長が見込める上、オペレーションが画一的で人材育成が容易とのメリットがあるB級グルメへとかじを切り、現在に至る。

上場承認と同時に会社側は株主優待制度の新設も発表。期末(11月)時点の株主に一律3,000円分の食事券を贈呈するとした。配当についてはこれまで無配だったものの、今後の方針を目論見書上で「配当による株主への利益還元を安定的かつ継続的に実施する方針」と明言している。

概 要
事業内容串カツ居酒屋「串カツ田中」の直営およびFC運営事業
本社東京都品川区東五反田1-7-6
代表者貫啓二
設立2002年3月20日
上場前資本金2,000万円
発行済株式数(上場時)1,450,000株(上場時)
筆頭株主貫啓二(上場前45.77%)
公募株式数250,000株
売出株式数112,500株(オーバーアロットメント54,300株)
初値4,425円(13.5%高)
公開価格3,900円(9/6)
ブックビル仮条件3,610~3,900円(8/29)
ブックビル期間8月30日〜9月5日
引受証券大和(主幹事)、SBI、みずほ、いちよし、SMBCフレンド、SMBC日興、丸三、マネックス、岩井コスモ
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2014/111,360百万円176百万円 258.71円ー円
2015/112,510百万円267百万円153.28円ー円
2016/11(予想)4,058百万円375百万円195.00円ー円

[本紙8月22日付2面]

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