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IPO2016年9月12日

☆新規上場紹介 KHネオケム 「オキソ誘導品」特化、ニッチトップな化学品メーカー

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KHネオケム(4189)が10月12日、東証に新規上場する。

国内ナンバーワンの「オキソ誘導品」メーカー。1966年に協和発酵工業(現・協和発酵キリン、4151)の化学品製造子会社として創業したが、化学品事業に集中するため、2011年に日本産業パートナーズから資金援助を受けてスピンオフ。12年に社名を変更して現在に至る。

子会社6社および関連会社2社で、主に「基礎化学品」「機能性材料」「電子材料」との3事業を手掛けており、これら3事業の核となるのが「オキソ誘導品」だ。エチレンやプロピレンなど石油由来のプラスチックを原料に製造された化学品のことで、基礎化学品事業では、自動車や建物などに使われる塗料や接着剤の中の「溶材」や、プラスチックを軟化させる「可塑剤」などを製造する。機能性材料事業では、エアコンや冷蔵庫に使われる代替フロンを、保湿性が高く化粧品などに用いられるブチレングリコールなどを製造し、電子材料事業では、液晶ディスプレーやCPUなど半導体の製造プロセスに欠かせない高純度の洗浄剤や感光性樹脂などを手掛ける。ちなみに2015年12月期の売上高に占める3事業の割合はそれぞれ48%、29%、10%だった。

今回の上場で調達した資金は海外投資に。基礎化学品事業の製造・販売拠点として昨年9月に立ち上げた台湾子会社では、2019年後半に新工場の稼働を予定している。

概 要
事業内容溶剤、可塑剤原料、冷凍機油原料など各種化学品の製造、販売
本社東京都中央区日本橋本町1-6-5
代表者浅井惠一
設立2010年12月8日
上場前資本金70億1,375万円
発行済株式数(上場時)36,664,400株(上場時)
筆頭株主ケイジェイ投資事業有限責任組合(上場前31.56%)
公募株式数2,614,400株
売出株式数23,800,000株(オーバーアロットメント3,962,100株)
初値1,306円(5.4%安)
公開価格1,380円(9/30)
ブックビル仮条件1,330~1,670円(9/21)
ブックビル期間9月23日〜29日
引受証券みずほ(主幹事)、SMBC日興、大和、野村、SBI
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2014/12143,488百万円2,959百万円 76.60円88.20円
2015/12103,478百万円6,327百万円226.56円411.17円
2016/12(予想)76,100百万円7,500百万円147.27円46.50円
 
[本紙9月13日付2面]

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