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ユーザベース(3966)が10月21日、マザーズに新規上場する。

「経済情報で、世界をかえる」を使命に掲げて2008年に創業。世界中の人の意思決定を支えるプラットフォーム作りを目指す。具体的には、BtoB事業として「SPEEDA(スピーダ)」を、13年からはBtoC事業として「NewsPicks(ニューズピックス)」を運営している。

SPEEDAは、世界200カ国以上の企業に関する財務・役員・株主・株価情報、開示資料、M&A(企業合併・買収)情報などを格納する上、これらについて検索、比較分析を行うことができる、月額課金制のインターネットサービス。データはワンクリックでエクセルやPDFなど好きな型式でダウンロードすることもできる。

SPEEDA専属コンサルタント、アナリストによるサービスも用意されている。例えば、情報収集などデータ分析を行う際にはコンサルタントが相談に応じるほか、アナリストが作成した独自レポートも閲覧可能。550を超える業界ごとの特徴やプレーヤーなどについて簡易に知識を得ることができる。

現在はメガバンクを含む金融機関のほか、アジアを中心に世界11カ国の事業会社が利用している。契約ID数は今年6月末現在で1,393。直近5年間は年平均35%程度で拡大が続く。

一方、NewsPicksでは90以上の国内外メディアが配信する経済ニュースと、独自に作成したコンテンツを一般個人向けに提供している。

特徴はニュースを「ピック(拾う)」できること。ユーザーは気になるニュースをピックすれば、いつでも見返すことができる上に、コメントを投稿することも可能。コメントはほかのユーザーにも公開されるため、これに興味を持ったほかのユーザーがこれをピックする――という具合に、個人同士がつながるソーシャル機能を持つ。

専門家や著名人のコメントも多く、ユーザーはこれらを閲覧することで多角的にニュースを読み解いたり、アイデア発想に役立てたりすることができる。ちなみにNewsPicksで最も人気のあるコメントの書き手はホリエモンこと堀江貴文氏。今夏、サッカー選手であり経営者としての顔も持つ本田圭佑氏との対談記事も話題を呼んだ。

概　要

事業内容	法人向けオンライン企業・業界情報プラットフォーム「SPEEDA」の提供、経済ニュースサービス「NewsPicks」の提供
本社	東京都渋谷区恵比寿1-18-14
代表者	新野良介、梅田優祐
設立	2008年4月1日
上場前資本金	5億4,756万円
発行済株式数(上場時)	7,084,707株(上場時)
筆頭株主	新野良介、梅田優祐(それぞれ上場前26.25%)
公募株式数	543,000株
売出株式数	193,300株(オーバーアロットメント110,400株)
初値	2,908円(15.9％高)
公開価格	2,510円(10/12)
ブックビル仮条件	2,190～2,510円(10/3)
ブックビル期間	10月4日〜11日
引受証券	みずほ(主幹事)、マネックス、SMBC日興、三菱UFJモルガン・スタンレー、野村、大和、SBI

 

業績推移

	売上高	経常利益	1株利益	配当
2014/12	1,122百万円	-395百万円	-64.87円	ー円
2015/12	1,915百万円	-338百万円	17.07円	ー円
2016/12(予想)	3,045百万円	117百万円	12.61円	ー円

[本紙9月26日付2面]