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IPO2016年10月28日

☆新規上場紹介 JMC 3Dプリンター×鋳造でモノづくり企業を支援

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JMC(5704)が11月29日、マザーズに新規上場する。

最先端の3Dプリンターと伝統的な鋳造、2つの成型技術を併せ持つ同社。CADデータの作成・加工に始まり、3Dプリンターを使用した試作品、最終製品の製造までをワンストップで対応。輸送用機器や精密機器など大手メーカー向け部品から医療用具まで、あらゆる領域のモノづくりを支えている。

ワンストップ体制により短納期を実現、これがモノづくり業界の中では大きな競争力となっている。例えば鋳造は「型取り」「木型作成」「鋳込み(金属の流し込み)」など複数の工程があり、従来はそれぞれを別会社が営んでいた。加えてノウハウ蓄積も進み、同社では設計変更が生じた場合でも、前後の工程に支障を来さないよう微調整を行うなどスムーズな対応を可能とした。こうして短納期・高品質を実現した結果、一部の完成車メーカーについては直接、部品の納入を行うなど深い信頼関係を構築している。

医療用では大阪大学と共同で、医師向けの心臓カテーテル治療トレーニングシステムを開発。あるいは、3Dプリンターについては24時間・365日との稼働体制を構えることで、例えば、交通事故や脳出血などの処置後に切除部分をカバーする頭蓋骨インプラントの作成など緊急性の高い症例にも対応している。

社長は元プロボクサー。引退後に保険の営業職に就き、その際に訪れた工場で3Dプリンターに遭遇、これをきっかけに創業を決意した。プログラミングから試作品作り、納品までをたったひとりで行いながら事業を拡大。15年後の今年9月末時点では社員数が78人にまで増加している。

会社側は今12月期の売上高を15%増と計画。前期は2倍増と急拡大したが、これは、3Dプリンターの知名度向上に加えて、新しい鋳造施設の稼働により生産能力が向上したことが要因だ。取引会社数は67社から94社に急拡大している。

概 要
事業内容3Dプリンターおよび砂型鋳造による試作品、各種部品・商品の製造、販売
本社神奈川県横浜市港北区新横浜2-5-5
代表者渡邊大知
設立1992年12月18日
上場前資本金2億6,300万円
発行済株式数(上場時)2,450,000株(上場時)
筆頭株主渡邊大知(上場前41.41%)
公募株式数970,000株
売出株式数30,000株(オーバーアロットメント150,000株)
初値1,816円(89.2%高)
公開価格960円(11/17)
ブックビル仮条件920~960円(11/9)
ブックビル期間11月10日〜16日
引受証券野村(主幹事)、SBI、SMBC日興、静銀ティーエム
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2014/12643百万円51百万円 21.69円ー円
2015/121,327百万円194百万円83.85円ー円
2016/12(予想)1,532百万円200百万円79.42円ー円

[本紙10月31日付2面]

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