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IPO2016年11月22日

☆新規上場紹介 日本モーゲージサービス 「住宅金融サービス」と「効率化ツール」を提供

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日本モーゲージサービス(7192)が12月19日、JASDAQに新規上場する。

3つの子会社を通じて全国各地の住宅建設事業者や不動産事業者、資材建材事業者、設計事務所などの住宅関連事業者向けに①住宅金融事業、②住宅瑕疵(かし)保険等事業、③住宅アカデメイア事業と、3つのサービスを提供している。

①住宅金融事業では、独立行政法人住宅金融支援機構(以下、機構)と提携して長期固定金利型の住宅ローン「フラット35」の貸付に対応。需要者から融資手数料を、機構からは債権回収手数料を徴収する。

②住宅瑕疵保険等事業では、住宅関連事業者が新築住宅の着工前に加入し、引き渡しから10年以内に屋根や外壁など基本構造部分に対して欠陥が認められた場合に、これを補修するための資金を支払う「新築住宅かし保険」を提供する。ちなみに同保険を扱うのは国内では同社のほかに4法人しか存在しない。加えて②で培った検査ノウハウを生かし、住宅の性能や地盤を調査した後に品質保証証明書を発行するといったサービスも展開している。

そして2013年に立ち上げた③住宅アカデメイア事業では、住宅産業の合理化・システム化に向けた各種情報やツール、コンサルティングなどを提供する。具体的には、住宅の設計から部材・建材の注文などと進捗確認のみならず、引き渡し後の定期点検やリフォームまでのあらゆる業務を一元的に管理する「ハウジングプロバイダ・システム」を独自開発して提供。あるいはシステムの一部を利用して、設備機器の修理など緊急駆けつけサービスにも対応している。

こうして不動産業界内で幅広いネットワークを構築する同社。基本的には店舗を置かず、①では全国のコンサルティング会社やローン取り扱い専業会社、不動産会社、工務店などと、②では住宅フランチャイズや保険代理店などと提携。これらパートナー企業が同社に紹介・取次を行うといった事業スタイルで効率的な成長を続けている。

概 要
事業内容住宅関連企業を対象に住宅金融、住宅瑕疵保険、システム開発・クラウドプラットフォーム、事業生産性コンサルティングなどの住宅事業総合ソリューションサービスの提供
本社東京都港区西新橋3-7-1
代表者鵜澤泰功
設立2005年8月12日
上場前資本金5億300万円
発行済株式数(上場時)2,324,000株(上場時)
筆頭株主ビルダーシステム研究所(上場前22.73%)
公募株式数300,000株
売出株式数66,600株(当初69,600株)(オーバーアロットメント55,000株)
初値2,810円(39.8%高)
公開価格2,010円(12/7)
ブックビル仮条件1,810円~2,010円(11/28)
ブックビル期間11月30日〜12月6日
引受証券みずほ(主幹事)、SMBC日興、SMBCフレンド、いちよし、SBI
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2015/33,977百万円169百万円 30.54円ー円
2016/35,253百万円553百万円185.85円ー円
2017/3(予想)5,806百万円575百万円194.30円未定

[本紙11月24日付2面]

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