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IPO2017年2月15日

☆新規上場紹介 ファイズ 3PL専業、システムから「人」まで全方位対応

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ファイズ(9325)が3月15日、マザーズにIPO(新規上場)する。

顧客企業の業務効率化を目的に「物流」全般を請け負うサードパーティー・ロジスティクス(3PL、物流事業の第三者委託)の専業会社。本社を置く大阪府のほかに東京都、神奈川県、愛知県、京都府、岡山県に計10拠点を構えて「オペレーション」「ロジスティクス」「デリバリー」と3段階のサービスをワンストップで提供している。

特徴は2つ。一つは、EC(電子商取引)サイト運営企業向けに注力する点で、売上高の約7割をアマゾンジャパンが占めること。もう一つは「デリバリー」にまで対応する点だ。

同社は、主にECサービス利用者が注文した商品をメーカーからECサイト運営企業や配送拠点に運ぶ「ロジスティクスサービス」のみならず、拠点内での商品ピッキングや梱包、在庫管理などにかかわるシステム、あるいは人材を提供する「オペレーションサービス」までを手掛けるが、加えて、軽車両を使ってECサービス利用者へ商品を届ける小口配送「デリバリー」も行う。ドライバー不足が深刻な社会問題となっていることから、同社ではオペレーションサービスに従事するスタッフに対しても大型免許の取得を推奨するなどしてドライバー数の確保に努めている。

ドライバーを含めて人材のやりくりは物流関連企業にとって重要な課題といえる。とりわけECサイトはリアル店舗に比べて取扱商品数が多く利用者からの受注が予測しづらいため、非常に柔軟な対応が求められる。そこで同社は専門教育を身に付けた自社スタッフを投入、彼らに直接指示を出すことで、顧客企業の要望にスムーズに応える体制を実現している。

1990年に創業した物流業務請負・人材派遣会社ヴィ企画(京都府京都市)内の一部門として2011年に発足。EC市場の急成長という好機をとらえつつ機動的な経営判断を行うべく14年に分社化され、現在に至る。

概 要
事業内容EC運営企業の物流センターの管理・梱包などから配送まで一貫して業務を請け負う事業
本社大阪府大阪市北区芝田1-4-14
代表者榎屋幸生
設立2013年10月10日
上場前資本金1億200万円
発行済株式数(上場時)2,440,000株(上場時)
筆頭株主金森勉(上場前76.94%)
公募株式数300,000株
売出株式数250,000株(オーバーアロットメント82,500株)
初値4,010円(3.2倍、16日)
公開価格1,250円(3/7)
ブックビル仮条件1,200円~1,250円(2/24)
ブックビル期間2月28日〜3月6日
引受証券大和(主幹事)、SMBC日興、みずほ、SBI
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2015/32,191百万円27百万円2.60円-円
2016/33,492百万円105百万円24.48円-円
2017/3(予想)5,125百万円291百万円83.97円-円

[本紙2月16日付2面]

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