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ほぼ日(3560)が3月16日、JASDAQにIPO(新規上場)する。
1970―80年代に活躍したコピーライター、糸井重里氏が個人事務所として創業。2000年6月に開設したウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」の運営を主軸とする。18周年を迎えた同サイト、糸井氏本人のコラムなど現在まで一日も休まずに更新されている。
しかしながら、同社の本質は小売業者だ。閲覧無料のサイトで集客し、自社で企画・開発した文房具や日用品などを直接個人に紹介、販売して収益を得る。個人と直接つながっている点が最大のポイントだ。同社では商品を購入した顧客が示す反応に考察を加えることで、商品を改良するという好循環を実現している。
通販コーナーにはタオルや衣類、食器やスパイスなど常時20種類ほどの商品が並ぶが、最も代表的なのが、01年に販売開始した「ほぼ日手帳」だ。見た目はごく普通のスケジュール帳だが、全体売上高の約7割を稼ぐ。
1日1ページと書き込みスペースが広く日記代わりに使える、あるいは、手で押さえなくても180度開いたままの状態を維持するといった配慮が施されていることもあり、非常に根強い人気を誇る。直販販売のみならず小売店にも卸すほか、最近は中国や米国など海外からも引き合いが増加中。販売部数は年々右肩上がりが続き、16年版は約61万部を売り上げている。
会社側は今後はサイトの外国語コンテンツを強化することで、手帳をフックに顧客拡大を進める方針だ。上場で調達した資金はそのほか、スマートフォンアプリと連動した新サービス開発などにも充てられる。
[本紙2月21日付2面]
ほぼ日(3560)が3月16日、JASDAQにIPO(新規上場)する。
1970―80年代に活躍したコピーライター、糸井重里氏が個人事務所として創業。2000年6月に開設したウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」の運営を主軸とする。18周年を迎えた同サイト、糸井氏本人のコラムなど現在まで一日も休まずに更新されている。
しかしながら、同社の本質は小売業者だ。閲覧無料のサイトで集客し、自社で企画・開発した文房具や日用品などを直接個人に紹介、販売して収益を得る。個人と直接つながっている点が最大のポイントだ。同社では商品を購入した顧客が示す反応に考察を加えることで、商品を改良するという好循環を実現している。
通販コーナーにはタオルや衣類、食器やスパイスなど常時20種類ほどの商品が並ぶが、最も代表的なのが、01年に販売開始した「ほぼ日手帳」だ。見た目はごく普通のスケジュール帳だが、全体売上高の約7割を稼ぐ。
1日1ページと書き込みスペースが広く日記代わりに使える、あるいは、手で押さえなくても180度開いたままの状態を維持するといった配慮が施されていることもあり、非常に根強い人気を誇る。直販販売のみならず小売店にも卸すほか、最近は中国や米国など海外からも引き合いが増加中。販売部数は年々右肩上がりが続き、16年版は約61万部を売り上げている。
会社側は今後はサイトの外国語コンテンツを強化することで、手帳をフックに顧客拡大を進める方針だ。上場で調達した資金はそのほか、スマートフォンアプリと連動した新サービス開発などにも充てられる。
事業内容 | インターネットを利用したコンテンツ提供および商品の企画・販売 |
---|---|
本社 | 東京都港区北青山2-9-5 |
代表者 | 糸井重里 |
設立 | 1979年12月24日 |
上場前資本金 | 1,000万円 |
発行済株式数(上場時) | 2,250,000株(上場時) |
筆頭株主 | 糸井重里(上場前35.78%) |
公募株式数 | 250,000株 |
売出株式数 | 150,000株(オーバーアロットメント60,000株) |
初値 | 3,560円(2.3倍、17日) |
公開価格 | 2,350円(3/7) |
ブックビル仮条件 | 2,250円~2,350円(2/24) |
ブックビル期間 | 2月28日〜3月6日 |
引受証券 | みずほ(主幹事)、三菱UFJモルガン・スタンレー、SMBC日興、岡三、SMBCフレンド、丸三、マネックス、SBI |
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
---|---|---|---|---|
2015/8 | 3,243百万円 | 406百万円 | 152.23円 | 45円 |
2016/8 | 3,767百万円 | 502百万円 | 152.71円 | 45円 |
2017/8(予想) | 3,817百万円 | 484百万円 | 155.48円 | 45円 |
[本紙2月21日付2面]