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IPO2017年3月3日

☆新規上場紹介 ズーム 「音楽」加工機器のファブレスメーカー

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ズーム(6694)が3月28日、JASDAQにIPO(新規上場)する。

電子楽器の開発・製造会社として1983年に創業した同社。現在はギター用エフェクター(音源加工装置)やレコーダーなど楽器そのものではなく、音楽の制作や配信に欠かせない電子機器の開発・販売を手掛ける。

強みは「高品質」かつ「低価格」。30年以上に及ぶ音楽専門業者としてのノウハウを注入してプロの利用にも耐え得る品質を維持しつつ、生産を中国企業に外注することでコストを抑制した。完成した製品は中国または香港の倉庫に保管。そこから日本、米国と英国の販売拠点を経由して世界中に販売されており、売上高の約9割を海外向けが占める。

「家電」と「楽器」はいずれも大手メーカーが既に存在する市場だが、同社はその間に存在する超ニッチ(隙間)市場に特化。現在は海外代理店55社と取引があり、会社側はこのインフラを生かして今後は世界中のニーズを収集しながら、製品開発を進めていく方針だ。

同社はこれまで主にミュージシャンを対象としていたが、今後は映像クリエイターなども視野に入れる。先ごろ米Google傘下のYouTube社が「1日当たりの動画視聴の合計時間が10億時間超と、2012年の10倍に拡大した」と発表するなど、近年は動画配信サイトの利用が拡大傾向にあり、ここに新たな商機を見いだしているもよう。

概 要
事業内容音楽用電子機器の開発および販売
本社東京都千代田区神田駿河台4-4-3
代表者飯島雅宏
設立1983年9月9日
上場前資本金4,210万円
発行済株式数(上場時)2,208,012株(上場時)
筆頭株主飯島雅宏(上場前27.51%)
公募株式数210,000株
売出株式数421,000株(オーバーアロットメント94,600株)
初値2,278円(49.8%高)
公開価格1,520円(3/16)
ブックビル仮条件1,460円~1,520円(3/8)
ブックビル期間3月9日〜15日
引受証券野村(主幹事)、SMBC日興、みずほ、三菱UFJモルガン・スタンレー、SBI、いちよし、東洋、SMBCフレンド
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2015/125,950百万円447百万円201.89円20円
2016/125,969百万円204百万円89.73円20円
2017/12(予想)6,019百万円299百万円110.65円未定

[本紙3月6日付2面]

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