TOP  NSJアップデート  IPO  ☆新規上場紹介 スシローグローバルホールディングス 回転すしチェーン「スシロー」運営
IPO2017年3月8日

☆新規上場紹介 スシローグローバルホールディングス 回転すしチェーン「スシロー」運営

※→IPOカレンダー2017/→新規上場紹介/→ブックビル大作戦・IPO診断・IPO社長会見

スシローグローバルホールディングス(3563)が3月30日、東証1部にIPO(新規上場)する。

回転すしチェーン「スシロー」の運営会社。昨年9月末時点で国内442店舗、韓国6店舗を展開している。国内最大級のすしチェーン店ながら、1975年に創業者の清水義雄氏が始めた個人すし店が起源ということもあり、セントラルキッチンを経由せずに店内調理を基本としておいしさを追求する点と、これを原則1皿100円(税抜)と安心価格で提供することにこだわる。

味と価格を支えるのがIT化だ。世界で初めて皿にICチップを取り付けることで、例えば、マグロはレーンを350メートル以上回ると自動廃棄されるといった商品管理機能と、リアルタイムで売れ筋を把握してこれに対応するといったマーケティング機能を自動化している。

同社は2003年に東証2部に上場したが、相次ぐ競合参入などで抜本的な経営改革の必要性を痛感。資本提携先だった英ファンドのユニゾン・キャピタルグループからの提案を受けるかたちでMBO(経営陣の参加する企業買収)を実施し、09年4月に上場廃止となった経緯がある。

非上場化後は出店ペースを抑えて戦略を見直した。上場時は安定配当、あるいは年間30-40との積極出店による業績拡大など株主還元を優先するあまり、本腰を入れられなかった店舗改装を行ったり、海外展開や新業態などトライアンドエラーに着手。12年には筆頭株主のファンドの入れ替わりもあったが、MBOの目的だったスシローブランドの再構築と、組織力の強化が図れたこと、加えて、さらなる企業価値増大のためには機動的な資金調達の必要性があることから、今回8年ぶりに再上場するに至った。

概 要
事業内容「スシロー」ブランドでの回転すし全国チェーン展開
本社大阪府吹田市江坂町1-22-2
代表者水留浩一
設立1984年10月23日
上場前資本金1億円
発行済株式数(上場時)27,458,920株(上場時)
筆頭株主Consumer Equity Investments Limited(上場前94.73%)
公募株式数0株
売出株式数19,123,100株(オーバーアロットメント2,011,600株、海外分含む)
初値3,430円(4.7%安)
公開価格3,600円(3/21)
ブックビル仮条件3,600円~3,900円(3/13)
ブックビル期間3月14日〜17日
引受証券野村、三菱UFJモルガン・スタンレー、UBS、SMBC日興(4社共同主幹事)、大和、みずほ、メリルリンチ日本、岩井コスモ、マネックス、SBI、丸三、松井、SMBCフレンド、東海東京
 
業績推移
売上高営業利益1株利益配当
2015/9136,174百万円6,888百万円54.79円-円
2016/9147,702百万円7,509百万円90.11円-円
2017/9(予想)159,692百万円8,921百万円214.35円-円

[本紙3月9日付2面]

関連記事