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IPO2017年6月1日

☆新規上場紹介 SYSホールディングス 愛知地盤のシステム開発・提供会社

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SYSホールディングス(3988)が6月30日、JASDAQにIPO(新規上場)する。

1991年に愛知県名古屋市でソフトウエア開発企業、エスワイシステムとして創業。現在は顧客企業向けにソフトウエア投資やインフラ構築などITにまつわる各種提案から開発、保守・運用までにワンストップで対応する。

事業は次の3領域で展開。「グローバル製造業ソリューション」では自動車、重工業、工作機械、鉄鋼、搬送機などを手掛ける企業を主要顧客とする。同領域は品質管理や調達管理、物流管理などと効率化のためのITが必須。最近では、燃費・環境保全対策として需要が高まっている自動車向けEUC(電子制御ユニット)開発・検証の依頼が堅調という。

「社会情報インフラ・ソリューション」では電力・ガスなどエネルギー関連企業、生命保険・クレジットカード・証券など金融関連企業、不動産関連企業、官公庁・自治体などが主要顧客。基幹システムの開発やITインフラ構築・運用に加えて、ビッグデータ処理・解析といったサービスを提供している。エネルギー関連企業では小売自由化などによりソフトウェア投資の需要が高っており、また、法改正などで商品・販売チャネルが多様化する生命保険、東京五輪で需要が高まる不動産についても同様に、投資需要が高い状態が続いているという。

そして「モバイル・ソリューション」では、法人向けにスマートフォンなどモバイル端末向けのアプリケーションを開発して、流通、訪問介護、鉄道、医療、ロードサービスといった領域の事業会社に提供している。勤怠管理や現場状況の報告が簡単にできる「フィールドプラス」は管理部門と外勤スタッフとの連携を密にするだけでなく、データの一元管理も可能にした。

人手不足が懸念される中、技術者を独自に育成する仕組みを持つことも大きな特徴だ。採用は原則、未経験者に限定。自治体から職業訓練校「エスワイ・ITカレッジ」の運営を受託し、ここで学んだ希望者をグループ内に採用するなど独自の採用ルートを確立した。

中国、韓国、インドネシア、バングラデシュ、ネパールなど海外からの人材受け入れにも積極的だ。従業員として就労ビザで受け入るほか、バングラデシュでは現地に日本語学校を開設して、成績優秀者を国内子会社で採用するといった取り組みも。

概 要
事業内容ITシステム開発およびITソリューション・サービスの提供を中核とする総合情報サービス事業
本社愛知県名古屋市東区代官町35-16
代表者鈴木裕紀
設立2013年8月1日
上場前資本金7,050万円
発行済株式数(上場時)1,241,000株(上場時)
筆頭株主鈴木裕紀(上場前61.76%)
公募株式数200,000株
売出株式数100,000株(オーバーアロットメント45,000株)
初値5,530円(2.1倍)
公開価格2,560円(6/21)
ブックビル仮条件2,360円~2,560円(6/12)
ブックビル期間6月14日〜20日
引受証券東海東京(主幹事)、野村、SMBC日興、安藤、エースSBI
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2015/73,704百万円62百万円35.90円1.5円
2016/73,755百万円173百万円138.58円1.5円
2017/7(予想)3,896百万円191百万円149.40円20.0円

[本紙6月2日付2面]

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